オバゲバ学園奮戦記


「血を吸う人形」の新聞広告を探している時、テレビ欄に見つけました。地方紙には載っていなかったので東京ローカルだと思います。東京12チャンネルで昭和45年7月5日(「血を吸う人形」封切りの翌日)から同年10月11日まで放送されました。

※2004年10月19日追記
従前、本作を全10話として紹介していましたが、緑一色さんより、本作の台本を9冊入手したとの連絡を頂き、それによると全10話ではなく全12話とのことでしたので、新聞縮刷を再度確認したところ、確かに全12話だったため、全体にわたって記述を改めました。役名等についても、緑一色さんからの情報によります。


台本タイトルは「ピンク・ミステリアス・コメディ オバゲバ学園奮戦記」。お話の舞台は「白鳥(しらとり)女子学園の白鳥(はくちょう)寮」で、「オバゲバ学園」とは、寮にはオバケが出るし、学校では学生運動(ゲバルト)が行われているため、世間からそう呼ばれている・・・という設定のようです。小林夕岐子さんは学生の一人「メロ子」こと紫式子役。同じく学生役でひし美ゆり子さんも出演されています(「ゲバ子」こと姿三子役)。学生役ではゲバ子・メロ子と、太田淑子さん演じるケロッ子の三人がメインで、ゲバ子が行動的なリーダー格、メロ子はちょっと控え目な感じで、ケロッ子はズッコケ担当らしいです。

作品そのものは、舞台(日比谷・芸術座)から中継録画して、TV放送用に手を加えてオンエアしたようです(台本に「忽然と現れる(テレビ的処理で)」といった指示が書いてあったりするとのこと)。


放送リスト

放送日 サブタイトル 台本タイトル
1 1970.7.5 「ネグリジェで殴り込め!」
2 7.12 「ボインで追い出せ!」 「ボインで追い出せ!」
3 7.19 「のぞき見大作戦」 「のぞき見大作戦」
4 7.26 「只今入浴中!」 「只今入浴中!!」
5 8.9 「色気で盗め!」 「浮気なユーレイ」
6 8.16 「ピンクの下着に手を出すな!」 「女の下着に手を出すな!」
7 8.23 「男が欲しいの!!」 「男が欲しいの!!」(準備稿)
8 8.30 「やめて・・・・!」 「孕ませ大作戦」(準備稿)
9 9.6 「身体検査の巻」
10 9.27 「おんなバケモノ」
11 10.4 「悪い遊び」 「美人は死神につくられる」
12 10.11 「迷わず成仏願います」(最終回) 「迷わず成仏願います」
※台本タイトルについては、放送順と台本No.を対応させて載せていますが、台本No.11「美人は死神につくられる」は、放送10話「おんなバケモノ」である可能性もあります。


登場人物

役名 キャスト 登場回・備考
寮長 淀君子 重山規子 1話〜12話
守衛 東郷信平 沢村いき雄 1話〜4話
守衛 石部金太郎 あごぼん十 5話〜12話
姿三子 ゲバ子 菱見百合子 1話〜12話
紫式子 メロ子 小林夕岐子
蛙圭子 ケロッ子 太田淑子
園 夏子 井草洋子 1話〜12話。井草洋子、井草広子は双子
園 冬子 井草広子
女子学生 かよ子 杉山佳寿子 1話〜12話
ユーレイ 鼠小僧 東八郎(トリオスカイライン)
ユーレイ お熊 児島三児(トリオスカイライン)
ユーレイ 八五郎 原田健二(トリオスカイライン)
夏子の叔母 きくえ 塩沢トキ 2話。「トキ」表記は台本原文のまま
新入寮生 暮尾鳩子 藤江リカ 3話〜5話。5話より役名「パト子」
理事長 大久保彦市 立原博 4話〜5話、7話〜12話
学生 まる子 山田悦子 6話〜12話
学生 ほそ子 溝口若子 6話
学生 ほそ子 三枝美恵子 7話〜12話
パト子のボーイフレンド 高井安夫 はせさん治 7話
ユーレイ(女)お産 関敬六 8話
美容師 ケニヤ・モガンボ 逗子とんぼ 11話
ユーレイ 大家甚兵衛 人見きよし 11話〜12話
※確認できている台本がNo.2〜8、No.11〜12ですので、No.1、9、10の登場人物については不確定です。No.1については明らかなレギュラー陣のみ記載しました。No.9〜10の前後に連続して登場しているキャラクターについては、No.9〜10にも登場していると推測して本表を作成しました。


当時の新聞記事

ユーレイが女子学生の追い出し作戦
オバゲバ学園奮戦記「ネグリジェで殴り込め!=東京12チャンネル後0:30新番組

お寺にも近代化の波がおし寄せ、墓地を切り売りする時代になって、ここの墓地にも白鳥寮という女子寮が建った。寮長(重山規子)はむろん独身女性。寮生には、から手、柔道なんでもこいというゲバ子こと姿三子(菱見百合子)、いつも死にあこがれているメロ子こと紫式子(小林夕岐子)など、さまざまな人間がいる。
そんなところへ、墓を追い出され、ユーレイの鼠小僧(東八郎)が迷い出た。ところがメロ子は恐れるどころか「殺して」とユーレイに迫る。逃げ戻った鼠小僧は仲間のユーレイたちと女子学生追い出し作戦をねり始める。
(日本経済新聞・昭和45年7月5日朝刊)

芸術座から公開放送
オバゲバ学園奮戦記 東京12チャンネル昼0:30

トリオ・スカイライン、重山規子、小林夕岐子、沢村いき雄らがレギュラーの笑いとお色気による公開コメディー。日比谷・芸術座から。新番組。
墓地跡に女子大学の学生寮ができたため、追出されたユウレイたちが生活権を守ろうと、女子学生追出しをはかるが、恐いもの知らずの女子学生のピンクムードに圧倒され、たじたじとなる。
(朝日新聞・昭和45年7月5日朝刊)

※なお、第11話より放送時間が11:30〜に変更されています。


当時の「週刊TVガイド」の記事
生活権守るユーレイ
愉快な公開コメディ

新番組「オバゲバ学園奮戦記」<東京12チャンネル昼12:30>

゛爆笑愚連隊キン・コン・カン"゛女と兵隊"につぐ公開コメディー第三弾。
物語の舞台は、ある墓地あとに建てられた女子大学生寮。合理化の波はいまやお墓にもおよび、墓地は納骨堂に整理されて地方に移されてしまった。迷惑したのは、ここに三百年も住みついていたユーレイたち。
このユーレイたちは、自分たちの生活権を守るため、学生寮の住人であるピチピチした若き女性たちを追い払う必要に迫られて、高らかに闘争宣言を発する。だが、お色気いっぱいの女性たちを見て、迷ってさまよい出たはずのユーレイたち、ますます迷ってしまう。出演は、重山規子、トリオ・スカイライン、沢村いき雄、小林夕岐子ほか。毎回有名スターがゲスト出演。
(週刊TVガイド1970年7月10日号)
※記事には、重山規子さんと沢村いき雄さんの顔写真あり。


理事長の娘が入寮

「オバゲバ学園奮戦記・のぞき見大作戦」
<東京12チャンネル昼12:30>

何かにつけて理事長を鼻にかける理事長の姪、鳩子が、白鳥寮に入ってきた。寮の三人娘は一大事と作戦をねる一方、ユーレイたちは、今までの寮生は恐ろしがらないので今度こそはと腕をワクワク・・・。
(週刊TVガイド1970年7月24日号)

※記事には写真がついており、ユーレイ役の小島三児さんが写っています。




inserted by FC2 system