花王 愛の劇場 越前竹人形


原作本は新潮文庫で入手可能です


小林夕岐子さんご本人から教えて頂いた情報によると、本作での役柄は、司葉子さん演ずる「玉枝」の妹?のような遊女役(名前は不明)とのことです。原作には登場しないキャラクターで、ご本人曰く、プロデューサー(菅英久氏)が役を作ってくださったのだと思います、とのことでした。ちなみに小林夕岐子さんは、司葉子さんと映画『日本一のヤクザ男』(1970年)でも共演されており、この時も妹役でした。また、この映画で恋人役だった山下洵一郎さんとは『愛染椿』で共演されています。

CS放送で「愛の劇場」の昼メロ作品が放送されることも結構あるので、いずれは本作もオンエアされるのではないかと心待ちにしています。当時の新聞記事から、作品の概略を紹介します。


(1973年1月4日(木)中日新聞朝刊テレビ欄より)
◇愛の劇場「越前竹人形」
  遊女に司葉子
 水上勉原作のドラマ化で、司葉子が昼の帯ドラマに初出演する話題作。雪深い越前の竹人形師と、心美しい遊女の清らかな悲恋物語。
 福井県の山奥の寒村・竹神。玉枝(司)は、肺を患って病床に就いていた。年下の夫・喜助(池田秀一)は、献身的な看護を続ける。玉枝は、一年半前に峠を越えて喜助のもとへ嫁いで来た。美しい玉枝と偏屈者の竹細工師・喜助の組み合わせは、村民には不思議に思えた。

(以下、1973年1月8日〜2月19日同紙テレビ欄より)
第2週
玉枝(司葉子)の美しさに魅せられた喜助(池田秀一)は、いつの日か、芦原に住む玉枝を訪ねようと竹細工に勤しんでいた。やがて、その機会が訪れたが、喜助は玉枝が遊女であることを知り、胸を痛める。

第3週
精魂込めて作った竹人形を持って、喜助(池田秀一)は芦原に玉枝(司葉子)を訪ねた。折から玉枝には身請けの話があった。そのことを知る由もない喜助は玉枝に求婚する。

第4週
遊女をやめ、竹神村に住む喜助(池田秀一)に妻として迎えられた玉枝(司葉子)。だが、その夜、喜助は一緒に床に入ろうとはしなかった。

第5週
民芸展に出品した喜助(池田秀一)の竹人形は評判を呼び、京都の人形問屋から注文が来た。玉枝(司葉子)は我が事のように喜ぶ。しかし、問屋の番頭・忠平(北村和夫)の出現は、二人の静かな暮らしを崩し始める。

第6週
京都の人形問屋の番頭・忠平(北村和夫)に犯された玉枝(司葉子)は妊娠した。たびたび襲ってくる吐き気を喜助(池田秀一)には、胃が悪いせいだとごまかし続ける。

第7週
忠平(北村和夫)の子供を身ごもった玉枝(司葉子)は、子供を始末しようと京都に忠平を訪ねたが、願いも果たせぬまま、おばを頼って中書島へ行く途中、渡し舟のなかで流産する。

第8週(最終週)
他人の子を宿したものの、思いがけない流産で、かえって苦境から救われた玉枝(司葉子)は、急いで夫・喜助(池田秀一)のもとに帰る。


2005.12.13



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