小林夕岐子 プロフィール


「週刊文春」1968年5月13日号表紙より(資料提供・麗子命様)

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経歴と出演作―概説

1946年10月6日東京生まれ。本名も同じで、「夕岐子」は「ゆきこ」と読む。父は往年の映画スター・水島道太郎、母は元宝塚女優・山鳩くるみ。東京女学館高等部を卒業後、東宝俳優養成所に6期生として入る。同期に菱見地谷子(ひし美ゆり子)、宮内恵子(牧れい)、高橋厚子らがいる。

1966年、『お嫁においで』で端役デビュー。本格的な役を得た最初の作品は、1967年のTBS『ウルトラセブン』第9話「アンドロイド0指令」で、金髪のマネキン人形を模したアンドロイド少女・ゼロワンを演じた。このキャラクターは放送後40年近く経った現在もウルトラシリーズ関連書籍で紹介されるため、世代を超えて語り継がれる存在となっている。

1968年、『怪獣総進撃』で主演ヒロインに抜擢され、チャーミングで初々しい怪獣ランド技師役を務めた。劇中では宇宙人に操られてその手先として暗躍する描写もあり、そこでは妖艶な雰囲気のメイクと、あたかも機械が言葉を読み上げているかのような台詞回しを用いて、非人間的な状態を見事に表現していた。

1970年の『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』では、不慮の事故で瀕死の重傷を負い、催眠療法によってその怨念だけが生き長らえた悲劇の少女・野々村夕子を演じる。本人の美しいマスクを活かし、金色の眼をしたネグリジェ姿の美女がナイフを手に夜な夜な血を求めてすすり泣く・・・という斬新な吸血鬼イメージを創り出した。

その他、幅広いジャンルの作品に助演している。映画では『若大将』シリーズや青春もの(『兄気の恋人』)、時代劇(『水戸黄門漫遊記』)、コメディ(『コント55号 人類の大弱点』)、特撮(『決戦!南海の大怪獣』)、文芸大作(『華麗なる闘い』)など。テレビでは、刑事もの(『太陽にほえろ!』)、スポ根もの(『レッツ・ゴー ミュンヘン!』)、時代劇(『旗本退屈男』)、昼メロ(『越前竹人形』)、更には公開放送のコメディ(『オバゲバ学園奮戦記』)など。

1973年、テレビ時代劇『若さま侍捕物手帖』収録中に入院したことが転機となり、まもなく芸能界から引退。その後、長らくメディアに登場することはなかったが、2004年、CS放送ファミリー劇場『ウルトラ情報局』にゲスト出演し、ファンを驚かせた。2005年には『血を吸う人形』DVDオーディオコメンタリーのゲストや、雑誌『映画秘宝』インタビューにも登場している。

(文中敬称略)


フィルモグラフィ

まだ調査中です。随時増強していきます。

映画作品(全て東宝)

公開年 作品名 役名
1966年 お嫁においで ホテルのウエイトレス・久子
1967年 落語野郎・大爆笑 そばを運ぶ腰元(ノークレジット)
佐々木小次郎 曽呂利伴内の侍女(ノークレジット)
南太平洋の若大将 レスリング部の勧誘をする女の子(ノークレジット)
でっかい太陽 サッカー部員に声をかけられる女の子(ノークレジット)
1968年 春らんまん (クレジットはあるが出演シーンは不明)
河内フーテン族 (※一部宣伝材料に「とし子」役として名前が挙がっているが、完成作品では別の
女優が演じており、小林夕岐子さんの出演はない。当然クレジットもなし)
リオの若大将 スチュワーデス
怪獣総進撃 怪獣ランド職員・真鍋杏子
兄貴の恋人 主人公の見合いの相手・岩本佐知子
1969年 二人の恋人 主人公の見合い写真の女性(ノークレジット)
ブラック・コメディ
ああ!馬鹿
ホステス・エリ
ニュージーランドの若大将 スチュワーデス
コント55号 人類の大弱点 大日本福祉協会の会計課事務員
華麗なる闘い 令嬢
水戸黄門漫遊記 片岡お雪太夫が連れている娘役者(ノークレジット)
1970年 日本一のヤクザ男 前野由紀子
幽霊屋敷の恐怖
血を吸う人形
野々村夕子
ゲゾラ・ガニメ・カメーバ
決戦!南海の大怪獣
セルジオ島の娘・サキ
1971年 若大将対青大将 牧田昌子
1974年 女房を早死させる方法 石松令子
※(制作は1971年だが、お蔵入りして公開は1974年になった)


テレビ作品

放送日 番組名 話数 サブタイトル 役名
1967年10月10日 桃太郎侍 1話 長屋の鬼退治 神島百合と共に追われる腰元
1967年11月21日? 桃太郎侍 7話 一刀両断 品川宿の茶屋の娘
1967年11月26日 ウルトラセブン 9話 アンドロイド0指令 アンドロイド少女ゼロワン
1968年2月6日? 桃太郎侍 18話 恐怖の宿場町 御休処の娘
1968年4月3日? 桃太郎侍 26話 江戸の鬼 神島百合に仕える腰元(第1話と同役)
1968年9月29日 37階の男 10話 華麗なる裏切り バーのクローク係の女
1968年10月22日 東京コンバット 4話 殺人設計図 (調査中)
1968年12月6日 東京バイパス指令 5話 恐喝(かつあげ) 本州製鉄社長令嬢・犬養友子
1969年5月9日 東京バイパス指令 27話 女獣(にょじゅう) 人気スター・三村まゆみ
1969年8月15日 東京バイパス指令 41話 殺人海流 岩城 緑
1970年7月5日
〜10月11日
オバゲバ学園奮戦記 全12話 (レギュラー出演) メロ子こと紫式子
1971年3月2日 旗本退屈男 22話 美女を賭ける 腰元お咲
1971年6月19日 人形佐七捕物帳 11話 怪談 捕物三つ巴 南京手妻の三姉妹 松鶴・竹翠・梅鶯 (三役)
1971年6月20日 東芝日曜劇場
ダンプかあちゃん
単発 京子
1971年10月2日 レッツ・ゴー ミュンヘン! 11話 世界に挑め サンダー・ボール! 高野かおり(漢字不明)
1972年5月8日
〜7月7日 
愛染椿 全45話 (セミレギュラー出演) 津村久太郎(山下洵一郎)の愛人・奈美
1972年7月23日 飛び出せ!青春 19話 北海道へは着いたけど 旅館の主人の娘・ユキコ(漢字不明)
1972年10月6日〜 花よりだんご 全26話 信介の上役である牧野部長の娘・陽子
1973年1月4日
〜2月23日 
越前竹人形 全42話 (セミレギュラー出演) 玉枝(司葉子)の妹?の遊女
1973年2月23日 太陽にほえろ! 32話 ボスを殺しに来た女 間違ってボスの命を狙った女
1973年5月6日
〜9月30日 
若さま侍捕物手帖 全22話 芸者
1973年7月2日
〜8月24日
婚期 全40話 (セミレギュラー出演) バー「純」の店員・春江
1974年3月4日
〜5月3日
五番町夕霧楼 全45話 (セミレギュラー出演) 京都の芸妓・菊市
1974年6月21日 幡随院長兵衛
お待ちなせえ
12話 甦った恋 お静
2004年6月23日 ウルトラ情報局 7月号 (トークコーナーに本人がゲスト出演)


舞台作品

期間 公演名 演目 演出・振付 出演者 役名
1966年
3月17日
東宝俳優養成所第6期
卒業生試演会
(日比谷・芸術座)
第一部
・日舞 他
第二部
・たつのおとしご
・例題集
・海抜三千二百メートル
山本嘉次郎
阿部広次
中村俊一
小林夕岐子、高橋厚子、宮内恵子、菱見地谷子、若原啓子 他 (不明)
1969年
10月1日〜
11月25日
長谷川一夫
帝劇第一回特別公演
(帝国劇場)
戯本 西鶴一代男 北條秀司
西川鯉三郎
花柳芳次郎
西川右近
長谷川一夫、淡島千景、長門勇、林成年、長谷川稀世、西川右近、真城千登世、有島一郎、草笛光子、京塚昌子、京マチ子 他 染菊
参考文献・「演劇年鑑」('70年版)'69公演記録、「東宝50年 映画・演劇・テレビ作品リスト」




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