若大将対青大将

「若大将対青大将」
半裁ポスター

公開年 脚本 監督 出演者
1971年 田波靖男 岩内克己 加山雄三・酒井和歌子・田中邦衛
・吉沢京子・大矢茂・松村達雄

若大将シリーズ第16作(『歌う若大将』を除く)。若大将こと田沼雄一(加山雄三)は既に京南大学を卒業して社会人となっていますが、青大将・石山新次郎(田中邦衛)の方は本作において8年がかりでようやく卒業します。“若大将”のニックネームは雄一の後輩・太田茂夫(大矢茂)にバトンタッチされ、本作では茂夫&森山圭子(吉沢京子)と、雄一&塚本節子(酒井和歌子)の二つのカップルが登場しますが、新次郎はその両方に首を突っ込んできます。

さて、小林夕岐子さんの今回の役柄は、新次郎の父・剛造(松村達雄)が経営する石山商事の取引先の社長令嬢・牧田昌子。

剛造は「石山家の跡取りにふさわしい相手を急いで見つけよう」と、取引先の令嬢・牧田昌子との縁談を持ってきます。しかし、新次郎は例によって節子の方に気があり、しかも父の命令で自分から縁談を断ることができないため、雄一に「彼女に会って、向こうから断ってくれるように頼んでくれよ」と持ちかけます。新次郎は

「取引先のお嬢さんで滅多にない美人なんだぞ、相手は」

と昌子を持ち上げますが、雄一に「じゃあ断ることないじゃないか」と返されると、

「だったらお前結婚しろよ、そうすりゃ全部解決するよ、ハハハ」

と調子の良いことを言います。しかし、頼まれると嫌といえない雄一は、ともかくも昌子とホテルのレストランで会って話をすることにします。

雄一が「石山はあなたが気に入らないから嫌だと言ってるんじゃないんです。そこのところを一つ良く理解してやって頂きたいんですが」と切り出すと、意外にも昌子はこう答えます。

「そんなに気を使って下さらなくてもよろしいのに。私だって、石山さんと結婚する意志はございませんの・・・ただ、石山さんの会社は父の取引先ですし、父から是非にと言われて困ってたんです」

それを聞いて、雄一は「そうですか。なーんだ、それじゃ何にも問題ないわけだ。安心しました。失礼します」と言ってステーキを食べ始めます。昌子は

「田沼さんていい方ですのね。お友達のことをそんなに心配して」

と妙に感心していますが、雄一は「はあ?これ美味いですよ!」とステーキに夢中。昌子は思わず

「まあっ(笑)」

と吹き出してしまいます。

・・・実はこれは新次郎の巧妙な作戦で、雄一と昌子が会っている現場を節子に見せて、雄一には別の恋人がいるように思わせようという魂胆でした。二人の様子を見てショックを受けた節子に誘いをかける新次郎ですが、その日は彼女は一人で帰ってしまいます。

やがて、縁談は計画通り断られ、剛造はさらに「牧田さんのお嬢さんは田沼君と結婚したいと言ってるそうだ」と新次郎に話します。節子とどうしても結婚したいと新次郎から泣き付かれた剛造は、社長の立場から節子に新次郎と結婚してくれと持ちかけ、同時に雄一と昌子の結婚話を進めますが、雄一と昌子の話は結局はっきりしないまま映画は終わります。

今回の小林夕岐子さんはユニークな編み方の黄色いワンピース姿。ちなみに、昼メロ『五番町夕霧楼』#4での小林夕岐子さんもこれと同じ衣裳でした。『五番町』では芸者役なので、洋服姿は珍しいです。



inserted by FC2 system