女房を早死させる方法


向かって右側に映っているシルエットが小林夕岐子さん。

公開年 脚本 監督 出演者
1974年 白坂依志夫 児玉 進 夏木陽介・赤座美代子・司美智子
・大矢茂・平田昭彦・和田浩治

本作の制作は1971年ですが、公開は1974年になったという、いわゆるお蔵入り作品。ちなみに「近代映画」1972年3月号のスター名鑑で、夏木陽介さんの項では本作が代表作として挙げられていました。

小林夕岐子さんは冒頭の結婚披露パーティーのシーンに登場しますが、出演時間は約1分でした。

役名は「石松令子」。主人公の建築技師・工藤修一(夏木陽介)の恩師である工学博士・石松一夫(十朱久雄)の花嫁です。石松博士は54歳、妻・令子(小林夕岐子)は23歳という設定。工藤の妻よりも若くてしかも美人の花嫁をゲットした石松博士はうらやましい限り・・・ですが、ラスト近く、石松博士は脳溢血で亡くなります。やはり無理が祟ったか?

ちなみに本作には、吉田未来さんが大学の映研部員、夏海千佳子さんが赤座美代子さんの元モデル仲間の役で出演しています。


あらすじ

結婚後6年、お互いに倦怠期を迎えている建築技師・工藤(夏木陽介)とその妻・ユミコ(赤座美代子)。工藤は悪友・横山(平田昭彦)にそそのかされ、妻をあの手この手で巧みに早死にさせようとするしていたが、その企みに感づいたユミコは、昔のモデル仲間に入れ知恵され、逆に夫を早死にさせようと工作を始めた・・・。


小林夕岐子さん出演場面の解説

石松博士の結婚披露パーティ会場。「この度は誠におめでたいことで。まあ乾杯」と、二人に令子に声を掛ける紳士。石松博士はグラスを一気に空けますが、令子はちょっと不安そうに博士を肩で突付きます。



しかし博士の方は「大丈夫大丈夫、酒は百薬の長といってね。ハハハハ」と呑気なもの。このシーンの二人がそのままシルエットになり、メインタイトルが映ります(いちばん上の画像)。


工藤が石松博士と令子を見つけ、「おめでとうございます」と声を掛けます。



「ありがとうございます」

お礼を言う令子。三人で乾杯し、石松博士は一気にワインを飲み干します。それを見て令子は、

「本当に、あんまり飲まない方が良いと思うけど・・・」

と心配そう。

かなりいい年の石松博士に比べて新婦が余りにも若く美しいので、工藤は石松博士に「お若い方ですね」と耳打ちします。「先月23になったばかりだ」と聞いて更にびっくりする工藤。博士が「チャーミングだろう?女らしくて優しくて、その上しっかり者だ」と令子をおだてると、令子は


「いやだぁ〜ん」

と博士に寄りかかって甘えてみせます。しかし、小林夕岐子さんの口調があまりにも素っ頓狂で腰砕けなため、見ているこちらもヘナヘナと力が抜けそうなシーンです。

小林夕岐子さんの出番はここまで。セリフは上の三つだけでした。スター順位は夏海千佳子さんの次、吉田未来さんと同列でしたが、1971年制作作品でこの扱いは「??」という感じです。

2000/8/20




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