プロゴルファー祈子
第14話「女4人 地獄の戦場」


ストーリー
祈子(安永亜衣)は信也(風見慎吾)に付き添われて、御殿場にある星雲女子プロゴルファー養成所に入った。信也はゴルフ場で仕事を紹介してもらい、住み込みで働くことになった。だが、祈子を執念深く付け狙う野沢剣二(萩原流行)が、養成所にまで姿を見せる。祈子と信也の前には早くも暗雲が立ち込めていた。

祈子のルームメイトは、元レディースブラックの大崎冴子(大沢逸美)であった。冴子は一週間前に鑑別所を出て、高倉道夫(国広富之)の紹介でここに入ったのだと言う。冴子にとってはプロゴルファーになることが目的ではなく、祈子をゴルフで打ち負かすことだけが目的だった。冴子は祈子に、負けた方はゴルフを捨てるという条件の勝負を挑む。そこへ亜矢子(生田智子)も現れ、彼女は、負けた方が信也をあきらめるという条件で祈子に勝負を挑む。二人に詰め寄られ、祈子はプロテストの日に決着をつけるということで、それぞれの勝負を受けることになってしまった。

しばらく経ったある日、野上家。静子(久我美子)はすっかり酒に溺れていた。信也が祈子と養成所に行ってしまったことに大きなショックを受けていたのだ。野上家の崩壊を危惧する敬太郎(中条静夫)は養成所の祈子を訪れ、信也を諦めてくれと頭を下げる。信也が亜矢子と結婚すれば野上家は救われる、自分の望みを聞いてくれれば、徹を家族の一員として迎えてもよいと言う敬太郎だが、祈子は受け入れることはできなかった。敬太郎は次に信也を訪ね、直接彼にも頭を下げた。静子の荒んだ状況を聞いて心を痛める信也。そんな信也と敬太郎のやり取りを見て、祈子も居たたまれなかった。

これ以上、愛する信也を苦しめたくないという思いから、祈子は養成所を出る覚悟を固めた。夜中、自室を抜け出し一人で最後の練習をしていた祈子の前に、亜矢子と冴子がやって来た。明朝ここを出ると二人に告げる祈子。亜矢子と冴子は反発するが、彼女らを振り切って祈子がその場を後にしようとした時、ドアが開いた。そして姿を現したのは、丸元鏡子(土家里織)であった。

「祈子、逃げ出そうったってそうは行かないよ。私は地の果てまでもお前を追って行くからね!」

祈子を鋭く見据えて言い放つと、鏡子は続いて亜矢子を睨み付けた。

「亜矢子、久しぶりだね。私はお前にも容赦しないよ。お前がお嬢さんぶって澄ましていられるのも、お前の両親が私の財産を乗っ取ったからだ!」

亜矢子の髪を引っ掴んで振り回す鏡子。祈子たちの間に戦慄が走る。一旦は信也の幸せを願って養成所から姿を消そうと決意した祈子であったが、鏡子の突然の出現がその航路を変えてしまった。ゴルフに対するひたむきな思いを胸に船出した祈子は、たちまちにして嵐の海に投げ出されていたのである。


ミニガイド
なし


MEMO
祈子が養成所に出発する日、見送りに出ている母・保子(音無美紀子)と元北斗七星会の親衛隊たち。なぜか順子(白島靖代)だけいない・・・。

丸元物産から取引を停止され、窮地に立たされている野上敬太郎。その日、社用車でなく自分で歩いて帰る途中、大学受験予備校(代ゼミ)を見上げている徹の姿が目に入る。徹はとあるバーへ入って行った。敬太郎もそこへ入り、徹に、本当は勉強がしたいのではないか、と話し掛けるが、徹は敬太郎の言うことには耳を貸さない。実はそこはぼったくりバーで、徹は水割り一杯に一万八千円を吹っかけられる。「何?ボる気かバカヤロー!人を見ろ!」と妙にリアルな口調で吐き捨てると、店内で大立ち回り。その後、なぜか無事に帰宅できる敬太郎。ただで済んだとは思えないが・・・。

養成所での一コマ、竹ぼうきでスイングの練習をしている祈子たち。そう言えば祈子は鑑別所に入っていた時にも同じことをやっていました。

養成所に乗り込んできた鏡子は亜矢子の髪を引っ掴んで振り回すが、隣にいた冴子は見てるだけで助けようとしない。もっとも、冴子は鏡子とは初対面なので、「誰だコイツ?」と思うのも無理ないですが・・・。一方、祈子も鏡子にガンを飛ばしているだけで、亜矢子を助けません(あるいは一歩も動けなかったのか)。

鏡子をプロゴルファー養成所に送り込んだのは野沢剣二の策略であった。祈子たちの間で展開されているであろう修羅場を思い描いてか、養成所の外でほくそ笑んでいる剣二。「祈子、お前に格好の毒を投げ込んでやったぜ。・・・まあプロテストまで辿り着くかどうか、頑張ってみるんだな」。ところで、鏡子の入校手続なんかは剣二がやってあげたんでしょうか?

初出・2003年12月17日水曜日




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