プロゴルファー祈子
第7話「涙の引退式」


ストーリー
徹(沢向要士)は祈子(安永亜衣)を奪回すべく、ブラックエンジェルの仲間を率いて鑑別所へ乗り込む。所内に潜入した徹は冴子(大沢逸美)を独房から出し、続いて祈子を連れ出そうとするが、祈子は抜け出すつもりはないと答える。徹が祈子の意志に従うとみるや、冴子は祈子にナイフを突きつけ、騒ぎを起こそうと図る。祈子をめぐり屋外で大乱闘になるが、やがて看守に発見され、徹たちは冴子と共に脱出する。祈子は塀を乗り越えたい衝動に耐えて留まったのだ。

やがて、家庭裁判所の審判の日がやって来た。祈子は保護観察処分となり釈放される。娑婆に戻った祈子は、北斗七星会のメンバーに、自分は会長を引退すると宣言。鑑別所に入ったときから祈子の心はそう決まっていた。そして、父の無実を証明し、プロゴルファーになって父の夢を叶えるのだ。その日、埠頭にて祈子と親衛隊の引退式が執り行われた。そして夕暮れ、一人の普通の少女に戻った祈子は、信也(風見慎吾)と二人で静かな海辺を歩く。「祈ちゃん、綺麗だよ」・・・信也の言葉に、祈子は胸をときめかせる。

その日は全てを忘れて二人の時間を楽しむ信也と祈子。そして明日からは、事件の真相を求めて、当時のキャディーをしていた瀬戸久仁子と堂島兼子を探すのである。二人の試練の旅が始まろうとしていた。


ミニガイド
神島祈子は今、試練の場に立たされています。キャディーの堂島兼子さんからゴルフの勝負を挑まれたのです。父の事件の真相を知るためにも、負けることはできません。眠っていた私のゴルフへの情熱が、ふつふつとたぎって来ます。

「父の夢 乗せてボールは フェアウェイ 今日は祈子の ゴルフ記念日」

次回「プロゴルファー祈子」、お楽しみに!


MEMO
今回の最大のポイントはやはりミニガイドでしょう。いきなり短歌を詠む祈子、それもサラダ記念日!(笑)。そう言えば「サラダ記念日」の出版はちょうど「祈子」がオンエアされた1987年でした。祈子が第一打のスイングをするシーンが映りますが、ボールはあさっての方向へ。「ぷっ」と思わず自分で吹き出してしまう安永亜衣さん。明らかにNGシーンですね。例の短歌といい、今回のミニガイドは真面目なのかギャグなのかよく分かりません。

徹は冴子をブラックエンジェルから永久追放する。徹のバイクにしがみつき、引きずられる冴子が全く無傷なのは何故・・・。

祈子が鑑別所を出る日、またしても「いい日旅立ち」で見送る仲間たち。

北斗七星会のメンバーと信也は、祈子の実家である食堂「あすか」で祈子の出所祝いを開く。神奈川県最大の不良グループであった彼らも、すっかりこの大衆食堂が馴染んでいるな・・・。そんな所へ鑑別所を脱走した冴子が現れ、祈子に勝負を挑んだ。祈子は唐突に、ゴルフをやってみないかと冴子に勧める。冴子が高校のソフトボール部でピッチャーだったことを祈子は何故か知っていて、ソフトボールの選手から一流のプロゴルファーになった人もいるという話を紹介するのだが・・・。

冴子は祈子の兄・徹を愛している。だが冴子は、徹が実は祈子を愛していることを本能的に察知していた。兄と妹以上の感情があると睨んでいるのだ。それは徹自身も気付いていた。祈子と信也が親しくなって、自分はなぜ胸が痛むのか。妹に好きな男が出来たら、兄として祝福してやるのが当然ではないのか、と・・・。

初出・2003年10月29日水曜日




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