プロゴルファー祈子
第2話「ああ 私の敵は兄?!」


ストーリー
何とか祈子(安永亜衣)を不良の道から救い出そうと必死に説得を続ける信也(風見慎吾)は、北斗七星会のメンバーに何度痛めつけられても食い下がる。それは、信也にとって祈子が今やなくてはならない存在であったからだ。そして、神島友平の事件についても、信也は真相は別にあると考えていた。

祈子も、友平の事件を冷静に振り返ってみることにした。友平が残したとされる遺書を改めて見てみると、確かに友平の字ではあるが、あまりに簡潔なのが不自然だ。事件が発覚してから6日間も塩沢湖の山荘に隠れていたのであれば、遺書を書く時間は十分にあったはずである。信也と共に事件の真相を探そうと祈子が思った矢先、信也の婚約者・亜矢子(生田智子)が現れ、自分が友平に殺された丸元利一郎の姪であることを祈子に明かす。そして信也が近々会社命令でニューヨークへ発つことも話した。祈子は「勝手にニューヨークでもどこでも行くがいいさ!」とヤケになって、一人で事件の手がかりを探そうとする。

一方、信也はニューヨーク出向を延期してほしい旨、社長の丸元賢三(長門裕之)に申し出るが、当然の如く反対される。両親にも反対されるが、信也はきっぱりと言った。祈子が自分にとって大切な人であると。

とある居酒屋で祈子は、父の秘密を握っているという元プロゴルファーの時田真介(石橋正次)を捕まえ、秘密を聞き出そうとしていた。時田は300万円の金を要求し、明日の夜、外人墓地で取引をすると祈子に約束する。

祈子は母・保子から自分のための貯金をもらい、時田に会いに行く用意をした。そんな時、北斗七星会の幹部・お花(松居直美)と順子(白島靖代)がブラックエンジェルに捕らえられたという知らせが入る。北斗には明日朝6時に晴海埠頭へ来いという挑戦状が送られていた。仲間を救うべく某所にて集結した北斗七星会。だが誰が垂れ込んだのか、そこには警察が張り込んでいた。凶器準備集合罪として北斗七星会は一斉検挙されてしまうが、祈子は親衛隊と共に辛うじて警察の手を逃れた。

そして朝。祈子はブラックエンジェルの前にたった一人で現れた。祈子はブラックエンジェルの会長とサシでの勝負を申し入れる。祈子の前に現れたブラックエンジェル会長、それは何と3年前に行方をくらました祈子の兄・徹(沢向要士)であった。徹は祈子を張り飛ばし、そして叫んだ。

「馬鹿野郎!どうして不良になんてなったんだ!祈子、お前には、お前にだけはこんな世界に来てほしくなかった!」

祈子は兄とは戦えない。一方、徹も祈子に対して気勢が上がらないのを見て、レディースブラックの会長・大崎冴子(大沢逸美)が代わって祈子と勝負することになった。背中の5番アイアンを引き抜いて冴子と戦う祈子。冴子が体勢を崩し距離が空いたその隙に、祈子は足元にあったコンクリートブロック片をクラブで打ち、冴子の太腿に命中させた。冴子は立ち上がれない。祈子は人質の二人を助け出し、徹のことが気になるも、その場から走り去るしかなかった。

その夜、外人墓地。時田と祈子の待ち合わせ場所である。だが、時田は祈子が到着する前に、何者かにナイフで刺されてしまう。時田は息を引き取る間際、やって来た祈子に「あんたの親父は無実だ」と言い残した。祈子は、死んだ時田のそばにいるところをパトロール中の警官に発見され、追われる身となってしまう。この時を境に、父の真実を求める祈子の過酷な旅が始まった。


ミニガイド
神島祈子は今、殺人事件の容疑者として追われています。でも、私は何もやっちゃいない。これはきっと罠に違いない。私の行く先々に、サツの旦那の懲りない面々が冷たい目を光らせている。その目の中に、私に敵意を持っている不気味が目が。あの男は一体誰なの?次回「プロゴルファー祈子」、お楽しみに!


MEMO
前回ちょっと端折られていた、祈子が不良になる経過について、今回もう少し描かれる。保子と祈子がようやく横浜に落ち着き、食堂を始めたその頃、すでに祈子の心は荒んでいたのである。皿を拭いていた祈子が、突然その皿を床に叩きつけた。「こんなことをして何になるんだ!世間の目を恐れてこそこそ生きるなんてもう真っ平だ!・・・母さん、私は不良になってやる!不良になって、世間の奴らに思い知らせてやるんだ!」。そのまま祈子は家を飛び出してしまう。このシーンは毎回オープニングにも登場します。

なぜ「祈子(れいこ)」という名前になったかというエピソードが信也から語られる。祈子は難産で、母子共に危険な状態となり、父・友平は天に祈るより無かった。祈りが通じて無事に生まれたその子の名前を、友平は「礼子」と出生届に書いたつもりだったが、気がつくとそこには「祈子」と書かれていた。だが、友平はそれを訂正する気は無かった。そして、文字通り父の祈りの中から生まれた女の子として、友平は祈子に自分の夢を託したのであった。

父の秘密を知っているという時田に100万円をポンと差出し、「このくらいの金を右から左へ動かせるようでなければ北斗七星会の会長は務まらないからね」と見得を切った祈子だが、時田から「あと200万」と要求されると言葉を失ってしまう(笑)。彼女には100万円が限度だったようだ。幸い、母・保子が祈子のために貯めていてくれた貯金があったのだが、時田が死んでしまったので浪費せずに済みました。

祈子と信也がブラックエンジェルの闇討ちを逃れて海に落ちるシーン。波に揉まれながら信也が「君が僕にとってなくてはならない人だと分かった」というのを聞いた祈子、前回に引き続き「おためごかしを言うんじゃないよ!」と吐き捨てるように言うが、どうも意味合いが違うような気が?・・・。

徹の兄貴分で、暴力団華粋会の幹部・野沢剣二(萩原流行)。切れ味鋭い悪役っぷりがカッコイイ。だが、なぜ華粋会は祈子を目の仇にするのか。それは徹にも知らされない。

今回のミニガイドは、ゴルフコースをこちらへ向かって駈けて来る祈子と、次回の映像とのカットバックになっています。

初出・2003年9月19日金曜日




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