おれは男だ!
第26話「夜明けのVサイン!」


ストーリー
明石さくら校長(京唄子)は、青葉高校改革案として、運動部廃止に続いて今度は男女別クラス編成を打ち出した。一人で校長と対決しようと考えていた弘二(森田健作)だが今回は剣道部一丸となって集団で交渉に当たることにした。だが、校長は簡単に彼らの意見を受け入れようとはしない。

今回の改革案については、女子生徒の中には校長に賛同する者もいた。バトン部の秋本京子(田坂都)、岡村千恵(降旗文子)、佐々木英子(大谷照代)の三人もその口で、彼女らは校長に気に入られ、その先兵として諜報活動を展開する。

そんな頃、とあるレストランで相沢高校の理事(池田駿介)と、青葉高校の明石校長、秘書の神戸(鳳啓助)が、相沢の女子生徒と青葉の男子生徒をそっくり入れ替えて、相沢は男子校に、青葉は女子校にしてしまおうという計画を話し合っていた。偶然それを目撃した丹下竜子(小川ひろみ)の知らせによって、青葉でも生徒が立ち上がる。

だが、物的な証拠がないため、弘二たちは神戸を捕まえて、「福の湯」での覗き容疑をネタに言質を取り、この証拠を持って校長に直談判に向かう。竜子ら相沢高校の応援部隊も一緒に、校長室に明石校長を缶詰めにする。

だが、生徒会長の操(早瀬久美)は、自らの立場もあって、彼らの行動に合流しようとしなかった。そんな操に、見張りを務める竜子が声をかけた。

「小林君、今回は麻里さんに随分励まされてるけど、本当はあなたに応援してもらいたいはずよ」

更にそこへ、窓から身を乗り出して麻里が現れた。

「吉川さん、生徒会は一体何をやってるの?なぜ私達と共闘して、校長に反対してくれないの?・・・あなたは私のことを女のくせに、なんて言うかもしれないけど、私は剣道部を愛しているのよ。小林くんと一緒に剣道できないような学校なら、やめた方がましだわ。だから・・・!」

操もついに立ち上がり、女スパイ3人を転向させ、差し入れのおにぎりを持って弘二たちに合流した。

深夜に入り、双方疲労の色が濃くなっていた。やがて、夜明けも近づき、起きているのは校長と弘二の二人だけとなった。弘二が、残しておいたおにぎりを校長に差し出した。

「食べませんか。一つずつ残しておきました」

頑なに拒んできた校長も、とうとう素直におにぎりを口にした。

「・・・なんやしょっぱいなあ・・・今時分の娘はろくろくおにぎりも・・・私の負けや・・・」

校長もついに折れ、別学計画は白紙になった。

「・・・暖かい毛布と、君たちのために吉川君が握ってくれたこのおにぎりに負けたんや・・・男女共学でも、美しい日本人の心は失われてなかったんやな・・・」

校長は、厳しい学校財政を思えばこその別学協定だったと釈明する。だが、弘二はきっぱりと言った。

「青葉の全生徒が先生に求めているのはたったひとつ。生徒への心温かい教育です。教育の基本は愛情です!」

そして弘二は騒動の首謀者として罰を受けることを自ら申し出る。彼は一週間の停学処分を受けることとなった。

戦い済んで、朝が来た。晴れ晴れした顔で引上げて行く生徒たち。だが、これで全てが終わったわけではないのだ。


MEMO
学園紛争を意識した作風のようですが、青葉高校の「革命運動」は、決して「運動のための運動」ではなく、また学生の自己満足のためではない、心から学校を愛する生徒たちの熱意の発露でした。

自宅を訪ねてきた秋本京子・岡村千恵・佐々木英子の三人を自慢の手料理でもてなす明石さくら校長。BGMは鶴田浩二「傷だらけの人生」。「日本人の心の歌やねえ・・・」と浸っている校長に、京子たちも無理して調子を合わせているが、女子高生にはいくらなんでも渋すぎる・・・。




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