おれは男だ!
第25話「男だって泣くさ!」


ストーリー
行儀作法の必修化、持ち物検査、朝テストの実施等、青葉高校に次々と新機軸を導入する明石さくら校長(京唄子)は、朝テストの成績が悪かった運動部を目の仇にし、ついには運動部の活動全面禁止を打ち出した。

ある日、校長室の掃除で、剣道部の田村(三城康裕)は、校長が大事にしていたトロフィーをうっかり壊してしまった。途方に暮れる田村だが、弘二(森田健作)は単身、謝罪と運動部活動禁止の再考を申し入れるべく校長宅を訪れる。

弘二はトロフィーのことを切り出す前に、校長から、君たちのことをいちいち咎めるようなことはしない、と言われ拍子抜けする。また意外にも校長は弘二の意見にも理解を示した。弘二は案外家庭的な雰囲気の校長とすっかり和んでしまい、その温故知新の精神には共感できる部分もあった。弘二は、自分たちの言い分も認める、という約束を取り付け、運動部活動禁止問題もひとまず解決したかに見えた。

だが、剣道部員たちは弘二の回答に納得せず、授業ボイコットを敢行する。彼らを説得に向かった弘二だったが、横田先生(牟田悌三)は、弘二が剣道部員を煽動したと誤解して校長に報告。激昂した校長は剣道部の部室を出入り禁止にし、道具を焼いてしまった。

自分たちの命である道具を焼かれて、涙をこらえきれない部員たち。怒りに燃えて校長室に殴り込もうとする部員たちを必死に制止し、単身で乗り込む弘二。校長が斯様な手段に出たのは弘二が生徒を煽動したと誤解したためだったのだが、校長にもそれなりの覚悟があっての行動であった。

校長をじっと見据え、竹刀を握りしめる弘二。だが校長は動じない。

「私を殴るんか。それで気が済むんなら、殴ってもええよ。・・・私も覚悟の上でああしたんや」

だがそこへ操(早瀬久美)が駆けつけ、弘二にすがり付いて制止した。

「小林君お願い、やめて!・・・殴るなら私を殴って!」

校長と対峙しながら、激しい葛藤に震える弘二。

「馬鹿野郎!!!」

弘二はついに一矢報いることも出来ず、部屋を飛び出していった。

かつてない敗北感を受けた弘二。そんな彼に、操もかける言葉が無かった。今日の屈辱を必死で振り払わんと、海岸で一心不乱に竹刀を振る弘二。だが、校長との戦いはまだ始まったばかりなのだ。


MEMO
明石さくら校長の登場により、「おれは男だ!」もややシリアスな展開となってきました。剣道部の道具が焼かれてしまうシーンは、それまでになかった衝撃的な映像でした。

今回より、生徒たちの髪型が揃ってがらりと変わりました。操は今までアップにしていた前髪を下ろし、ちょっと年齢が高くなったような印象。秋本京子(田坂都)は今までは後ろにちょこんと小さくまとめたアップスタイルからロングになりました。一番イメージが変わったのが佐々木英子(大谷照代)。左右の三つ編みを輪っかにしてましたが、ショートカットになりました。

毎朝のテストに備えて、大声で暗記事項を叫びながら練習を行う剣道部員たち。マネージャーの長沢麻里(有吉ひとみ)が問題を読み上げ、部員たちがそれに答えるのですが、麻里の出す問題というのが「√3の近似値はー!?」「球の体積はー!?」とか、「鎌倉幕府成立」「日英同盟」「新憲法発布」といった年号を答えさせたり。彼らは本当に高校三年生なのか!?

身体検査と称した女子生徒の下着検査。秋本京子・岡村千恵・佐々木英子の三人はノーブラであることが発覚。アメリカではウーマンリブに立ち上った高校生が女性の自由を束縛するブラジャーを焼き捨てたというエピソードが紹介されます。

道具を焼かれ、単身校長との直談判に向かう弘二を必死に止めようとする操。だが、彼女の言葉も今の弘二には届きません。

弘二「…今の俺の気持ちが、君に分かるもんか!」

操「分かるわよ、私だから・・・!」

この「私だから」の部分、弘二のことを誰よりも気遣っている操の想いが込められているようで、とても印象に残りました。今まで弘二の前では内に秘めていた操の気持ちをさりげなく表現した名セリフだと思います。



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