おれは男だ!
第17話「しあわせに進路をとれ!」


ストーリー
弘二(森田健作)の兄・一郎(河原崎長一郎)が、操(早瀬久美)の姉・美穂(秋山ゆり)にプロポーズをしてから大分経つが、具体的な結婚の段取りはなかなか進まない。一郎は美穂に、現在取り組んでいるウミウシの論文が完成するまで待って欲しいという意向を伝えていたが、煮え切らない一郎の態度に、美穂は戸惑いを隠せない。

美穂が働いている洋裁店「モードサロン・レオ」で、マスターの東玲夫(森本レオ)は、デザインの勉強のためにパリに留学できる話があると美穂に持ちかける。彼から強く勧められて揺れ動く美穂。そして玲夫は、弘二と操に頼んで一郎に電話させ、「ぐずぐずしていると美穂はパリへ行ってしまって、最低三年は帰ってこない」などと伝える。効果はてきめん、一郎は腹を括って美穂のもとへ駆けつけ、すぐ結婚式をしようと宣言。そんな二人の前に玲夫が現れ、事の真相を打ち明けた。パリへ行くのは自分で、それを弘二君と操さんが早合点したんだ、と。もちろんそれは、一郎と美穂を早く結び付けようという玲夫の粋な計らいであった。

結納が済み、結婚式の準備も進むが、美穂には一つ気がかりな事があった。操の身の振り方である。一郎はもちろん操の面倒も見るつもりで、操も含めて三人で暮らすことを希望していたが、美穂は小林家に同居したいという。小林家としては願ってもない事で、もちろん大歓迎だったが、その話を聞いた操は、弘二と同じ屋根の下に住むことを頑なに拒否。操は家を飛び出し、汚い安アパートを借りて一人暮らしを始める。

操の家出を知った弘二は、以前に一郎たちの新居探しで訪れた不動産屋から操のアパートを突き止め、操に家に帰るように言った。「こんな所は女の子の住むところじゃない。俺がいるからうちに来るのが嫌だと言うなら、俺がこの部屋に住む。だから君はうちへ帰れ!」。操は首を縦に振らなかったが、弘二は部屋に居座り動こうとしない。高校生の男女が同じ部屋にいる様子を同じ階の住人から冷やかされ、堪らず操は部屋を飛び出していく。

行くあてもなく、川原に寝転がって、自身の心の葛藤と向き合っている操。部屋にはずっと弘二が頑張っていて戻れない。これは家に帰らざるを得なくする計略?でも、彼にしては気が利いている・・・。だが結局、操は弘二のいる部屋に戻った。弘二は畳の上で眠っており、操が来たことに気付かない。「変な人・・・でも・・・でも良い人だわ」操の頬に涙が伝わり、眠っている弘二の顔の上に落ちた。弘二が目を覚ますと、ちょうど操を迎えに来た美穂と、弘二の祖父・源之助(笠智衆)の姿があった。「お姉さん!」操は思わず美穂に飛びつき、堰を切ったようにその胸で泣いた。

その後、源之助の提案で、操は予定通り小林家に住み、代わりに弘二と源之助が、美穂と操が住んでいるアパートに移るということに落ち着いた。やがて、一郎と美穂の結婚式が無事に執り行われる。そして剣道部とバトン部のメンバーの協力を得て、弘二と操の部屋の入れ替え作業が行われた。


MEMO
今回、弘二の兄・一郎と、操の姉・美穂の結婚により、弘二と操は義理の兄妹ということになりました。誕生日は弘二が10月3日、操が10月10日なので、弘二の方が(一応)兄となります。

冒頭、海岸でウミウシのサンプル?を採取している一郎を傍らで見ている美穂。「あの〜、先生のウミウシの論文、一体いつ頃完成するんでしょうか・・・」美穂がポツンと呟きますが、一郎の答えはハッキリしません。美穂が痺れを切らして、「先生には結婚より研究の方が大事ですものね。どうぞごゆっくり!」と半ば怒りながら言ってみせても、鈍い一郎は「いやー美穂さんは理解があるなぁ」とか言っている始末。

教室の黒板に描かれていた一郎の似顔絵、結構似てました。

今回、一郎が信州の大学へ講師として赴任する話が持ち上がりますが、信州には海がなくウミウシもいないという理由で一郎は断ります。

一人暮らしを始めた操が買い物に来た店では、食パン(ロイヤルブレッド)が60円、同バターブレッドが60円でした。

美穂と操が小林家に同居する話が出たとき、操の心情としては、弘二の恩を受けるような形になるのが我慢ならない。だがそれ以前に、美穂と操は両親のない二人きりの姉妹であり、美穂がお嫁に行ってしまうということは、その後も一緒に暮せるとしても、操としては自分がもう一人ぼっちであると感じたに違いありません。その複雑な心境を自分の中で整理し切れず、操は意地を張って、家出という極端な行動に走ってしまいます。操に対して気軽に同居を勧めていた小林家の人々も、操への配慮をやや欠いていたことに気付かされます。しかし、前回(16話「家庭科くんフンサーイ!」)同様、今回も操がひとつ成長を遂げ、弘二との絆も深まります。



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