おれは男だ!
第12話「友よすすめ!」


ストーリー
下校途中に突然、相沢高校ラグビー部員たちに取り囲まれる弘二(森田健作)。ラグビー部員たちは「丹下竜子にはうちの部のキャプテンがついている。彼女から手を引け」と弘二に迫り、問答無用で弘二を袋叩きにするが、通りかかった田村(三城康裕)の機転で弘二は難を逃れた。

この事件が青葉高校中に広まり、弘二と丹下竜子(小川ひろみ)の仲がそこまで進んでいるのかという噂が飛び交う。平静を装いつつも、心中穏やかでない吉川操(早瀬久美)。一方で弘二は、訳も分からず一方的に殴られたことに憤慨し、操の制止も聞かず、単身、相沢高校へ殴りこむことを決意する。

だが、相沢高校の正門で待っていたのは、意外にも丹下竜子その人であった。操が事前に彼女に電話しておいたのである。竜子とともにラグビー部キャプテンの平井強(中沢治夫)を詰問する弘二。だが平井には身に覚えが無い。平井と竜子は中学からの幼なじみで、特に恋人同士という関係ではなかったのだが、例の事件は部員たちが勝手に先走って起こしたものだと分かる。部員たちを厳しく叱責する平井。弘二と平井は男同士一対一の話し合いをし、これを機に二人の間に新しい友情が生まれた。

相沢高校で弘二が竜子を巡ってラグビー部員とやりあったことが早くもバトン部に知れ渡り、スナックセブンではその話題で持ちきり。「あなたたち、程度低いわね」と虚勢を張りつつも、操は神経ピリピリ。そんな所へ、当の竜子が現れた。「吉川さん、ちょっと付き合ってくれない?」

竜子は、弘二の殴り込みを事前に知らせてくれたことへの礼を言った。しかし操は、弘二が気がかりだったという本心を漏らすわけにいかず、「火の中に飛び込もうとしている虫を黙って見てるわけにいかなかったのよ」と、つい心にもないことを言ってしまう。それを聞いた竜子は、「私、あなたとお友達になりたいな。私たちのことをそんなに気にかけてくれるのはあなただけよ」と言って、操をサイクリングに誘う。そして、小林君も連れてきてほしい、その代わりあなたには相沢高校でいちばんのボーイフレンド(=平井)を紹介してあげる、と操に持ちかける。かくして、男女の思いが交錯した不思議な4人組でのサイクリングとなった。

道中、積極的に弘二を誘う竜子。負けじと張り合う操だが、結局、弘二&竜子と平井&操という組み合わせになる。ボートの上で、竜子はとうとう弘二に自分の気持ちを打ち明けた。

その翌日、弘二の家に平井がやって来た。平井は弘二に、「丹下竜子と遊びじゃなくつきあってやってほしい」と頼み込む。だが、弘二には、平井が竜子のことを想っているのが良く分かっていた。弘二が「飯でも食べてくか、お袋に言ってくる」と言って一階へ降りていったその時、窓越しに操が声をかけてきた。窓の向こうにいるのが平井であることに気づかないまま、彼女は言った。「小林君。平井君と丹下さんのこと、二人でなんとかしてあげましょう」。それを聞いた平井は、弘二と操の強い絆を感じた。

そんな頃、剣道部の田村は、父親から映画のペアチケットをもらったものの、一緒に行ってくれる女の子がいないため、弘二にプレゼントする。操と竜子のどちらと一緒に行くか剣道部で賭けをするという考えだ。弘二は一枚を竜子に渡した。そして、もう一枚を平井に渡そうとしたが、平井は断ったため、弘二は仕方なく自分が出かけることにした。ところが、彼が竜子と一緒に映画に行ったことが、田村→弘二の妹・かおる→操という具合に知れ渡ってしまう。「私は平井さんと丹下さんを一緒に映画に行かせてあげたらって言ったのよ!」。またまた誤解を生じる弘二と操だが、そんな二人のやりとりを、偶然、平井が聞いていた。

平井は竜子を呼び出して二人だけで話し合った。

平井「小林を追いかけるのはやめるんだよ」

竜子「いい加減にしてよ。無理にあなたの方に向けようとしても、人間の感情だけはだめなのよ・・・余計なお節介はやめてちょうだい」

平井「君を見てるに忍びないんでね。思い切って言った方が君のためだと思うから言うんだ。・・・あいつが好きなのは、吉川操だ。俺は君のことはあきらめてる。でも、二人は俺と君を結びつけようと一生懸命なんだ。二人は表面ケンカしていても、気持ちはぴったり合ってる。君の入り込む余地はないんだよ」

竜子「・・・言いたいのはそれだけ?」

平井「あと俺たちにすることがあるとすれば、二人を結びつけてやることだけだ」

竜子「・・・平井君、ずいぶん思い切ったこと言ってくれたわね。でも私、このままでは引き下がらないわよ・・・!」


神社
に呼び出された弘二。そこには、剣道着姿の竜子の姿があった。弘二にも剣道着を着けるように言う竜子。

「これからは、私とあなたの付き合いは剣よ!なぜ嫌いなら嫌いって言ってくれなかったの!あなたが吉川操を好きなのは分かってる!」

激しい試合が始まる。かつてない気迫で弘二を攻めまくる竜子。今日の竜子の前には、弘二は全く太刀打ちできない。

「・・・好きだと言いなさい、吉川操を!さあ、言って!吉川操を好きだって!言って!言って!言って!」

容赦なく打ち込まれ、薄れゆく意識の中で弘二は思わず叫んでいた。

(・・・好きだ!好きだ!好きだ!・・・)

「小林君!」 へたり込んでいる弘二に操が駆け寄ってきた。彼女は竜子から連絡を受けて、二人の対決を見に来ていたのであった。竜子は境内に二人を残し、振り返ることもなく去っていった。

翌日、相沢高校グラウンド。平井率いるラグビー部が練習に汗を流している。その光景を見つめる竜子は、平井を一人の男として意識し始めていることに気づくのだった。


MEMO
小林弘二&吉川操&丹下竜子の三角関係において、ひとつの転機となるエピソードでした。この三角関係は、新レギュラー・長沢麻里(有吉ひとみ)も巻き込んでいきますが、丹下竜子は意外な人物と結ばれることになります。

今回のラストシーン、試合で弘二をコテンパンに叩きのめした丹下竜子が神社の階段をすたすたと降りていく後ろ姿。最高に格好よかった!



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