おれは男だ!
第10話「学園祭に結集せよ!」


ストーリー
青葉高校の学園祭でバトン部のファッションショーが行われることになり、レオ洋裁店がその衣装作りを担当することになった。マスターの東玲夫(森本レオ)とその右腕で吉川操の姉・美穂(秋山ゆり)は大忙し。そんな折、玲夫は美穂にプロポーズするが、マンボウ先生こと小林一郎(河原崎長一郎)のことが気になる美穂は、はっきりした返事ができない。じれったい姉に業を煮やした操(早瀬久美)は、弘二(森田健作)に、一郎の気持ちをさりげなく探って欲しいと持ちかける。

一方、一郎にはちょうど見合いの話が来ていたが、彼はこの見合いは断るつもりでいた。そんな所へ、操から美穂の件で頼まれてきた弘二が「本当に兄貴は結婚する気があるのか!」と単刀直入に問い詰めたため、一郎は美穂の事とはつゆ知らず、「あの話だったら、きっぱり断る」と答えてしまう。

弘二は、一郎は美穂のことを何とも思っていないのだと早合点し、操にそのことを報告。操の方も早まって、玲夫に「何度でもお姉さんにプロポーズして!」とハッパをかけてしまう。お互いの勘違いが発覚し、「あなたが早とちりするからよ!」「君もおっちょこちょいだ!」と罵り合う弘二と操。

一方、玲夫は、一郎に直接会い、僕は美穂さんに何度でもプロポーズする、と宣言。美穂に思いを寄せつつも、態度をはっきり示せなかった一郎も、ようやく美穂への気持ちを真剣に意識せざるを得なくなる。

さて、学園祭当日。剣道部が相沢高校との親善試合を行っていたが、その試合中、観客席に仲睦まじくする玲夫と美穂の姿があった。二人は試合中に退席するが、審判席に座っていた一郎は、二人のことが気になって後の試合など目に入らない。

実はこれは玲夫の作戦であった。美穂の心の中には一郎の姿がある。以前、一郎に直接会って話したときに、玲夫はそのことを強く意識した。そこで、態度をはっきりしない一郎に見せ付けてやるために、美穂と示し合わせていたのである。試合の後、体育館の外で一郎に声をかける玲夫。

玲夫「美穂さんに会いにいらしたんですか?。・・・効きましたね。何だか目がキラキラ輝いてるみたいですよ」

一郎「そ、そんな・・・」

玲夫「・・・先生、はっきりおっしゃって下さい。先生は美穂さんが好きなんでしょ。ファッションショーが終わったら、僕はもう一度美穂さんにプロポーズしますよ。もしあの人が本当にフリーなら。あの人を苦しめちゃいけませんよ、先生」

一郎「苦しめる?」

玲夫「そう。プロポーズってのは男の方からしなくちゃ。僕のようにね」


それだけ言うと、玲夫は、バトン部のファッションショーの準備のため控え室に向かった。やがてファッションショーが終わると、後片付けをしている美穂に、頼みがあるんだけどねえ、と玲夫が声をかけた。

「美穂さんのウエディングドレスのデザインも僕にさせてほしいんだけど・・・。もちろん、小林先生との結婚式のために」

そこへ一郎が神妙な面持ちをして飛び込んできた。

「美穂さん、話があります!」

美穂と一郎を追いかける弘二と操。浜辺では、美穂にプロポーズを試みるぎこちない一郎の姿があった。


MEMO
学園祭の出し物について、生徒会長・小野夏子(小野千春)率いる実行委員会の厳しいチェックが入る。マンボウ先生はウミウシの展示に固執するが、実行委員会は首を縦に振らない。一方、夏子の出した代替案は「スウェーデンと日本の性教育の関連性」とか「セックスとクラブ活動の比較」だったりする。

剣道部の出し物は、相沢高校との親善試合。それを聞いた吉川操「どうやら、小林くん一人の考えじゃなさそうね。・・・当ててみましょうか。丹下竜子。図星でしょう」「そ、そんなことどうだっていい!剣道部が剣道の試合をする、文句あるまい!?」「そうね、どうだっていいことね・・・」。「丹下竜子」というフレーズに過剰に反応する操であった。

玲夫が美穂に最初にプロポーズするシーンの弾き語り(?)は、何とも不思議な雰囲気を醸し出していました。玲夫の父親は大工だったが、大学を出ていないばかりに、倅みたいな建築士に顎で使われていた。それゆえ、息子を大学の工学部に入れて建築士にすることを夢見ていたのだが、早くに亡くなってしまった。そんな父へ捧げるメッセージ。


イエスキリストの父さんとおんなじ職業だった父さん、さよなら

小学校しか出てなかったのにたくさん字を知ってた父さん、さよなら

女を持つのは男の奸商だと言ってとうとう一人も女を持てなかった父さん、さよなら

大きくなっても絶対にこんな所へ来るんじゃないぞと言って競馬場でみそおでんを買ってくれた父さん、さよなら

お風呂で百数えるまで出るんじゃないぞと言って先にぶっ倒れちゃった父さん、さよなら

お正月になると凧の足を長く長く作ってくれた父さん、さよなら

僕が泣いて頼んだらあんなに嫌いだった犬を懐に入れて買ってきてくれた父さん、さよなら

あの頃の父さんの手はとってもでっかかったのに僕がデモに行くと言ったときもう寝たっきりだった父さん

人をはねのけて僕をつかまえて頭ぺたぺたぺたぺた叩いたよね

あの時の父さんの手がとってもちっちゃくてしおしおでとっても悲しかった

天皇陛下の好きだった父さん、さよなら

町内会長でもなかった父さん、さよなら

市長でもなかった父さん、さよなら

大統領でもなかった父さん、さよなら

人の家ばっかり作ってとうとう自分の家は一軒も作れなかった父さん、さよなら

照れ屋で内弁慶でおっちょこちょいで甘ったれでもう一度会いたい父さん、さよなら

おれの親父だった父さん、・・・さよなら



・・・これを聞かされた後に

「美穂さん、僕と結婚してくれませんか。君が必要なんだ。あらゆる意味で」

なんて言われては、美穂さんもたちまち参っちゃいますよねえ。私はマンボウ先生よりも玲夫の方がお似合いだと思いました。




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