マドモアゼル通り
第24話「栄光への苦しみ」


キャスト
紀比呂子/黒沢のり子/徳永れい子/山田はるみ/渡辺ふみ子・麻乃茉莉子/谷岡行二・遠藤孝子/山田貴光・(ナレーター)中村正/小林幸子/山口哲也/桜むつ子


ストーリー
故郷・下部から再び東京へ戻って来た裕子(紀比呂子)。彼女は、出迎えに来たスミ子(黒沢のり子)に、日系三世のデザイナー・エミー中原(藤山律子)と出会ったことを話す。彼女の挑戦を受けて、絶対に負けられない、自分にはやはりデザイン大賞しかない、と裕子は決意を新たにしたのだ。

裕子はスミ子に当面の仕事を探してもらっていたが、住み込み、三食付きで、かつ作品を作る時間と場所のある仕事となると中々難しい。実は一つあって、それはヴィラカトレア寮の賄い婦の仕事だった。裕子が辛い立場になるそんな仕事をスミ子はあまり薦めたくなかったが、話を聞いた裕子は前向きに考えてこれに決めた。ミシンはあるし、ファッション雑誌も置いてあるし、ライバルの刺激を受けることもできる。

裕子は寮母のおばさん(桜むつ子)に歓待され、その日から早速仕事についた。咲子(山田はるみ)はパリへ行っていて留守だが、孝子(麻乃茉莉子)たちが裕子に何かと我が儘を押し付けてくる。しかし、裕子は動じないばかりか、いつもニコニコしている。裕子は本気でデザイン大賞を狙っている、これは自分たちへの挑戦状だ・・・孝子たちにも裕子の決意が見て取れた。だが、裕子はブランクがあったせいか、デザインが遅々として進まず、焦りを隠せない。

夜、裕子が気分を変えようとミシン室を訪れると、広美(徳永れい子)が作品の仕上げにかかっている最中だった。部屋に入って何をするでもなく辺りを見回している裕子に、広美は「悪いけど、出て行ってもらえない?人がいると気が散って・・・」と申し訳なさそうに言った。デザイン大賞を目指して厳しい努力をする広美を見て、ともすれば友情に甘えようとする自分の心を、裕子は恥じた。

ある日、裕子は経理課に用事があって学院を訪れた帰り道で、黒沢に声をかけられる。まだ作品のデザインも決まっていない、と弱気になる裕子を叱咤激励する黒沢。そして、咲子が明日パリから帰国することを裕子に伝えた。またヴィラカトレアでの共同生活が始まる。しかも今度は、咲子は寮生、裕子は賄いの助手という立場。しかし気持ちの上で負けてはならない。

翌日、ヴィラカトレアに新品のミシンが届けられた。咲子が自分専用に買ったものである。ミシンが設置された後、裕子は咲子の部屋を掃除していた。ふと机の上にあったデザイン画が目に入り、裕子が手に取った時、「ちょっと、何しているのよ!」と咲子の鋭い声が響いた。「・・・あなた、今何を見ていたの?そんなところにデザイン大賞に出す作品のデザイン画は置いてないわよ!」。部屋の掃除をしていただけと弁明する裕子だが、咲子は「余計なことしないで頂戴!」と撥ね付ける。そして咲子は、裕子のみならず、一緒にいた孝子とさち子(遠藤孝子)にも、今後一切自分の部屋への立ち入りを禁止すると言い渡した。

その夜、裕子は夢を見た。勝ち誇って高らかに笑う大勢のライバルたちの夢である。私はやらなくちゃ・・・!裕子は布団から飛び起き、デザイン画に取りかかった。デザイン大賞の締め切りが迫っている。裕子の心は焦っていた。


予告
(今回、予告は放送されませんでした)


MEMO
咲子の髪型が変わりましたが、どうも違和感が・・・。今までの方が良かったです。

ヴィラカトレア寮の建物は、「金メダルへのターン!」に登場した“ミナトスイミングクラブ”と同じ建物のようです。ちなみにミナトスイミングクラブは、速水鮎子(梅田智子)のライバル・海門政美(吉田未来)や聖園泉(森田敏子)が所属していたクラブ。

下部から東京へ戻って来た裕子を出迎えていたスミ子。二人はちゃんと仲直りしていました。

咲子の部屋にミシンを納入したのはジャノメミシン。番組のスポンサー?

初出・2001年11月22日木曜日




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