マドモアゼル通り
第23話「新しいライバル」


キャスト
紀比呂子/藤山律子/朝倉隆/小倉雄三/津路清子・岩井あや子/香川リサ・(ナレーター)中村正/平井岐代子/山口哲也/五藤雅博


ストーリー
山梨県・下部(しもべ)。きっと一流のデザイナーになってみせる、そう言って父親の反対を押し切って上京したのに、今、裕子は逃げるように実家に帰ってきた。三上家は現在、父・信幸と祖母の二人暮し。信幸は、裕子がデザイナーになることに反対したのではなく、女一人で上京することに反対していたのだった。信幸は裕子に、女一人で何が出来る、三上の家の跡取りなんだから、婿を取って家を守っていけばいい、と説いて聞かせる。

夜、着物の仕立てをしていた祖母は、裕子の亡き母が手づから糸を紡ぎ、それを織って仕立てたという着物を裕子に見せた。その着物に激しい感動を覚えた裕子は、翌日、古くからの日本の糸や織物を尋ねて、近郷の町々を歩いた。身近な絹の美しささえ忘れていたことに気付く裕子。彼女はある紡績工場で、熱心にメモやスケッチをしている女性を見かけた。従業員によると、その女性はアメリカから来た日系三世のデザイナーだという。彼女の印象は、なぜか裕子の脳裏に強く焼き付いていた。

その後、着物の展示会場でイメージをスケッチしていた裕子に、背後から「個性が無いなぁ」と声をかける者がいた。紡績工場で見たあの女性である。彼女はエミー中原(藤山律子)と名乗り、裕子もデザイナーであることを知ると、「あなたと私はライバルね」と切り出した。「私は日本デザイン大賞を取るために、母の国に来たのよ」。エミー中原の言葉を聞いて、裕子に再びデザイン大賞への情熱が甦り、彼女は東京へ戻る決意を固めた。だが、父親がそれを許してくれるかどうか。

その夜、三上家。そわそわしている裕子が口を開く前に、父・信幸が言った。「裕子、東京へ行きなさい」。父にとっては、裕子の気持ちなど何も言わずとも顔を見るだけで分かっていたのである。

翌朝、澄み切った青空の下、軽やかな足取りで裕子は出発する。駅で裕子が電車に乗ったとき、入れ違いでホームに降り立った男がいた。黒沢(山口哲也)である。黒沢は裕子に声をかけようとしたが、裕子の方は黒沢に気付かないまま、電車はホームを離れて行った。「そうだ三上、東京へ戻るがいい。休暇は終わったんだ」。黒沢は裕子に向って心の中で呼びかけた。

新しいライバルも現れた。日本デザイン大賞はきっと私が取る、そう誓った言葉が、裕子の胸に甦ってくる。裕子はまた新たな決意で東京に向うのだった。


予告
ヴィラカトレアへ住み込みで働く裕子。日本デザイン大賞の波紋は。「栄光への苦しみ」にご期待ください。


MEMO
スミ子(黒沢のり子)のライバルとして吉田未来さんが登場したと思ったら、今度は藤山律子さんが裕子のライバルとして登場。二人は「金メダルへのターン!」でも主人公のライバルとして登場しました(海門政美&大河マリ)。いよいよ最終回が近付いてきましたが、藤山律子さん演じるエミー中原は裕子にとって最大のライバルとなりそうな雰囲気。彼女は「レインボーマン」のオルガ同様、華麗にオートバイを乗りこなします。

今回のサービスカット、武田信玄公の隠し湯に浸かる裕子。湯けむり紀比呂子さん( ´∀`)

裕子の家は、囲炉裏のある昔ながらの造り。周りは♪兎追いしかの山〜の「ふるさと」がぴったり来るのどかな風景です。

初出・2001年11月15日木曜日




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