マドモアゼル通り
第21話「成功の甘いかおり」


キャスト
紀比呂子/黒沢のり子/徳永れい子・山田はるみ/渡辺ふみ子・麻乃茉莉子・遠藤孝子・松平健/山尾範彦・川端嘉子・奥山正勝・豊川致伸・池田浩子/泉洋子・松風はる美・石山克己・(ナレーター)中村正/吉田未来・桐生かほる・山口暁/岡本信人・小林幸子・朝比奈尚行/山口哲也・服部マリ/弓恵子


ストーリー
咲子(山田はるみ)たちの差し金によって、大量の返品を抱えてしまった裕子だが、同時に、家紋を使ったデザインという新しいアイデアを得ることが出来た。気持ちを新たにしてデザインに取り組む裕子だが、次の公休日、彼女はマダム(松風はる美)に呼び出され、返品の件を指摘される。不慮の事故と言えど、今回は損害が大きすぎた。岡本女史(服部マリ)も交えたその席で、それとなく裕子の首切りが仄めかされる。裕子は自分から2週間という期限を切り、その猶予期間内に成果を出せなければ責任を取って辞めることを約束した。

学院で広美やヒデコの会話を小耳に挟んだ咲子。危うく首の繋がった裕子が今度はヤング向けに家紋入りのシャツを売り出すと知った咲子は、再び竹見(山口暁)に金を渡し、しばらく裕子から目を離さないようにと依頼する。

あるとき、裕子はひょんなことから谷五郎(朝比奈尚行)の家を見つけ、部屋に招かれた。裕子のデザインブックを興味深く眺める五郎。日本的な簡潔の美を狙った方が良いという点で、彼と黒沢の意見は共通していた。五郎の彫刻もかつては西洋一本槍だったが、最近になって日本の伝統美に魅せられるようになり、今では木彫りに情熱を傾けているという。彼が暗誦した「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて 冷しかりけり」という道元の歌に、裕子は感銘を受けた。日本の美の真髄を伝えているとして、川端康成がノーベル賞受賞記念講演で引用した歌である。やがて、裕子のインスピレーションの結晶というべき新製品が完成した。

家紋シャツの発売日。裕子の仲間たちはさっそくシャツを買い求め、町を練り歩いて自分たちの着ている家紋シャツを派手に宣伝して回った。学院では黒沢(山口哲也)が裕子から贈られた家紋シャツを着ており、南部先生(弓恵子)もそのデザインに感心する。家紋シャツは町で大評判となり、爆発的な売れ行きとなる。ちょうどテレビに南部先生が出演し、番組中で裕子の家紋シャツを高く評価したことから、人気は全国的なものとなった。ブティックは連日客で溢れ、取材陣も殺到する。

家紋シャツの大成功で、荒川ミツオ(岡本信人)たちは「新進デザイナー三上裕子を励ます会」を企画、盛大なパーティーが催される。その会場に、咲子も現れた。裕子に祝福の言葉をかけながらも、咲子の顔には何やら勝ち誇ったような笑みが浮かんでいる。やがて、竹見が裕子に面会を求めて来た。竹見から突然家紋シャツの販売中止を通告され、裕子は呆然となる。


予告
咲子と竹見の陰謀に裕子は・・・。次回マドモアゼル通り「落ちて行く星」にご期待ください。


MEMO
パーティー会場での徳永れい子さんは髪型をショートカットにしています。とても可愛い!

パーティーは18話で裕子が働いていた「富士観光館」の支店(建物には「富士会館」とある)で開かれました。千春(泉洋子)や支配人(石山克己)も再登場します。18話では同じ会場で咲子のパーティーが開かれ、その時裕子は従業員の立場だったので、支配人は裕子に「お嬢さん(=咲子)に失礼の無いように」と言っていましたが、今回は千春に「お嬢さん(=裕子)に失礼の無いように」と言っています。ちょっと芸コマでした。

家紋シャツの大ヒットにより、ブティックは大忙し。おしるこ屋に転職したはずのノラちゃん(桐生かほる)も助っ人に駆けつけます。

パーティーの招待状を裕子の目の前で破ってみせる咲子。山田はるみさんの悪役ぶりには凄みさえ加わってきました(怖い・・・)。パーティー会場で裕子と対峙したときの憎々しい表情も絶品です。

初出・2001年11月1日木曜日




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