マドモアゼル通り
第20話「影に追われて」


キャスト
紀比呂子/黒沢のり子/徳永れい子・山田はるみ/渡辺ふみ子・谷岡行二/南条みづ江・山崎知子・西尾徳・川端嘉子/小海とよ子・歌川千恵・河野順子・大場博美・飯田理恵子/松倉弘子・清水悦子・向殿あさみ/笠井多恵子・吉村貞代・(ナレーター)中村正/吉田未来・桐生かほる・山口暁/岡本信人・小林幸子・朝比奈尚行/山口哲也・服部マリ


ストーリー
なかなか軌道に乗ってこない裕子(紀比呂子)のブティック。広美(徳永れい子)やヒデコ(渡辺ふみ子)が電話で友人たちに広く紹介してくれたが、実際には裕子に無断で広めた「全商品3割引」という触れ込みで来た客ばかり、これでは利益が出ない。

その頃、片岡咲子(山田はるみ)は、かつてローリング商会の企画室に勤めていた友人・竹見(山口暁)に呼び出された。竹見は、裕子がデザインをライバル会社・康蘭へ売ったとされる事件のあおりを受けて会社を首になり、独立して企画室を立ち上げる計画を練っていたが、資金面で難航していた。彼は咲子に、裕子のブティックの話を持ちかける。堀部美容室の支配人・岡本ミチヨ(服部マリ)とも顔見知りである竹見は、岡本女史が裕子を追い出したがっていることも知っていた。「金さえ出してくれれば、三上裕子のブティックを潰してやる」と言う竹見だが、咲子は「私はもう三上裕子なんてこれっぽっちもライバルだなんて思ってないわ。・・・あんなちっぽけなブティック、放っておいてもすぐ潰れちゃうわよ」と一笑に付した。これに対し、竹見は今も裕子への恨みを忘れていなかった。

その夜、裕子は怪しい男に付け回される。竹見だ。彼を何とか振り切って店に辿り着き、ドアを開けようとしたその時、背後に男の影が!だがそれは竹見ではなかった。その男は谷五郎(朝比奈尚行)と名乗り、黒沢(山口哲也)の美校時代の友人で、本業は彫刻だが、まだ食えないのでインテリアデザインから看板書きまで何でもやっているという。黒沢から裕子のことを紹介されたという彼は、「ある時払いの催促なし」でよいからバイトをさせてくれと申し出る。五郎の的確なアドバイスを受けて店のデザインが一新され、道行く人の目を惹き付けずには置かない魅力的なショーウインドーが出来上がった。そして、次第に客足が増えてきた。裕子のブティックが流行り出したという噂を聞いて、咲子はやはり見過ごすことが出来ず、彼女は竹見が持ちかけた話に乗ることを決意する。

翌日、裕子の店に突如、大企業から従業員100人分のブラウスの注文が舞い込んだ。自分のデザインが認められて張り切って裕子は製作に取り組んだが、納品したブラウスはやがて全部返品されてしまう。製品を見ると、どれも裕子には身に覚えのない傷やシミが付いていた。これが竹見の策略だったのだ。作戦の成功にほくそ笑む竹見。「濡れ衣を着せられてクビになる惨めさを身に染みて味わうがいい・・・」

大量の返品を前に、自信を無くしかけていた裕子。だが、そのブラウスに目を止めた一人の客が、柏の紋の入ったブラウスなんて洒落てるわね、と新たに製作を依頼してきた。そのとき、稲妻のように新しいアイデアが裕子の頭に浮かんだ。家紋を使って全く新しいデザインを展開できるのではないか、と。


予告
裕子のデザインした家紋入りのTシャツが爆発的な人気を呼ぶ。次回マドモアゼル通り「成功の甘いかおり」にご期待ください。


MEMO
冒頭、客足のないブティック店内でキャラメルコーンを食べながら、ぼけーとしているノラちゃん(桐生かほる)。やがて「チーフ、私、今日限りで辞めたいんですけどおー」といきなり切り出す。「だって、来てもなーんにもやることないんですもの」。彼女は明日開店のおしるこ屋を見つけ、もうそちらで働くことを決めてきてしまったと言う。ぽかんと呆れている裕子。しかし、予告編を見るとノラちゃんは次回も登場します。

黒沢は今回もまた蕎麦を食べている。大好物のようです。

堀部美容室。待っていた客がキョウコ(吉田未来)に「山野さん」と呼びかける。初登場の18話では「水野」キョウコだったが?

ブラウス100着の注文を受け、夜遅くまでミシンを向かう裕子の背中を捉えるシーン。そこからカメラが引くと、手前に掛かっている「それから何日か経って・・・」という文字の入ったイラストが映し出される。リアル志向の本作でこういう手法が使われるとは意外でした。

初出・2001年10月25日木曜日




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