マドモアゼル通り
第19話「私だけの城」


キャスト
紀比呂子/黒沢のり子/徳永れい子・山田はるみ/渡辺ふみ子・麻乃茉莉子/松平健・遠藤孝子/安原義人・山崎知子・笠本俊介/石井麗子・大場博子・河野順子・(ナレーター)中村正/吉田未来・桐生かほる/岡本信人・小林幸子/山口哲也・服部マリ


ストーリー
裕子(紀比呂子)が経営を任された店「ブティック ホリベ」は、美容室の階段を上がったところにある。店内はまだ空っぽであり、これから裕子がプランを立てるのだ。裕子は友人たちの協力を得て、店内のインテリアを整え、生地を仕入れて商品を製作、陳列し、着々と開店の準備を進める。裕子がブティックを開くという話は咲子(山田はるみ)たちの耳にも入っていた。悔しいけれど気になるわ、と言う孝子(麻乃茉莉子)やさち子(遠藤孝子)に、咲子は「美容室の隅に出来た小さな売店でしょ」と無関心を装ってみせるが、やはりその心中は穏やかではなかった。

そして開店の日を迎えた。美容室の方には沢山の客が入っているが、ブティックには中々お客が来ない。裕子の友人たちが店にやって来たが、それ以外のお客が来ないため、店内には重苦しい空気が流れる。やがて夜になった。突然、身なりの良い婦人がふらりと店を訪れ、商品を適当に2着選んで買っていった。続いて、一人の青年が、ガールフレンド用だと言ってブラウスを1着買っていった。それまで客足がなかったのが、立て続けに3着も売れて裕子も驚く。だが、実は先の婦人は咲子と通じており、裕子の店の内情を探るために来ていたのだ。彼女が買ってきた商品を見た咲子は、「こんなデザインでブティックだなんて」と一笑に付した。

そこへ「もう看板?」とひょっこり店に入って来た不思議な少女がいた。小山ノリコ(桐生かほる)、通称ノラと言う彼女は、突然「私、使って。ここで働かせてよ」と裕子に持ちかける。呆気に取られる裕子だが、彼女の調子の良さに押し切られてしまい、雇うことを承知した。その時、先ほどの婦人が再び現れ、商品を返品すると言い出した。予期せぬことに裕子は戸惑うが、ノラの方はあっけらかんとしたもので、婦人にさり気なくイヤミを浴びせた後、「人間、諦めが肝心です」と裕子に進言。結局、その日売れたのは1着だけということになったが、実はその1着も、裕子のクラスメートだった荒川ミツオ(岡本信人)が友人に頼んで買わせたものだった。もっとも、裕子はまだそのことを知らない。

その頃、外には黒沢(山口哲也)が来ていた。黒沢は心の中で裕子にエールを送る。今日の出来事で少し弱気になっていた裕子だったが、黒沢の声が届いたか、彼女は決意を新たにする。「・・・ここは私だけの城。きっと立派に守ってみせる!」


予告
マドモアゼル通り次回は・・・。裕子のブティックも、やっとその軌道に乗ってきた。しかしその矢先、何者かの黒い影が裕子の身辺に迫る。裕子の運命は?どうぞご期待ください。


MEMO
新キャラクター・ノラこと小山ノリコが登場。彼女は「開店専門」だそうで、開店直後の店で働くことを生きがいにしているらしく、どこで嗅ぎつけたか裕子のブティックに押しかけてきます。演じる桐生かほるさんは、どことなく深遠な雰囲気が漂い、ちょっとした身振り手振りにも思わず目を止めてしまうような、とても魅力的な女優さんです。桐生さんのコミカルな役柄は珍しいですが、ともかく今回一番印象に残ったのはノラちゃんです。

新しい美容室の開店の日、スミ子は同僚の美容師・キョウコ(吉田未来)に呼び出される。キョウコは自分が主任に選ばれると自負していただけに、スミ子には激しいライバル意識を抱いていた。「・・・はっきり言っておくわ。今日から私と勝負よ。私がきっと主任になってみせる!」。裕子のブティックと共に、美容室の方でも熱いドラマが繰り広げられます。それにしても、支配人の岡本ミチヨ女史を演じる服部マリさんと吉田未来さんのコンビ、濃すぎる・・・。

今回、ミツオも学院をやめたことが分かります。

チエ(小林幸子)と裕子が生地を買いに行く店の従業員役で、洋画の吹き替えで有名な安原義人さんが出ています。

初出・2001年10月18日木曜日




inserted by FC2 system