マドモアゼル通り
第10話「帰って来て!麻子」


キャスト
紀比呂子/徳永れい子/小林亜紀子・山田はるみ/渡辺ふみ子・建部道子/宇留木康二・国分方久江/福田みどり・(ナレーター)中村正/小林幸子・山口哲也/桜むつ子・桂麻紀/加賀ちか子/弓恵子


ストーリー
特別指導組の人選に落ちた川村麻子(小林亜紀子)は、その後5日も無断で学校を休んでいた。心配した裕子(紀比呂子)はヒデコ(渡辺ふみ子)とともに、寮を出た麻子が身を寄せている彼女の姉(加賀ちか子)の家を訪ねる。裕子とヒデコの励ましを受け、麻子は学校へ出てくることを二人に約束した。

翌日、寮へやって来た麻子は裕子の歓迎を受けるが、そこへ居合わせた片岡咲子(山田はるみ)は麻子に痛烈な皮肉を浴びせる。「麻子さん・・・しばらくね。学校へお戻りになるの?結構ね。エリート組には落ちたけど、また頑張ればいいんですものね。私も変な言いがかりをつけられたけど、許してさしあげるわ」。麻子は居たたまれず、寮に入ることも出来ないまま帰ってしまう。裕子は麻子を追いかけるが、麻子は「私、あなたには本当に感謝してるわ。でも、もうあんな学校へ行くのは嫌」とその足を止めなかった。咲子は裕子に言った。「競争があればね、負ける者が出てくるわよ。・・・競争させているのは学校なんですからね。文句があるなら学校に言うといいわ」。

その日、麻子は学校に退学届を提出していた。そもそも競争がいけないのではないかと考えた裕子は、担任の南部先生(弓恵子)に院長の真意を質す。南部先生は「競争の勝ち負けはその者の良い悪いとは関係ない」と言うが、結果として麻子は競争に負けたことで退学しようとしている。一人の落伍者も出したくない裕子は、南部先生に麻子の退学届を預け、学校側の考えを直接麻子に説明してもらえないかと頼み込む。裕子の熱意に打たれた南部先生は、黒沢(山口哲也)と一緒に麻子の説得に向かった。二人の熱心な説得で、麻子は翌日から学校へ戻ることにする。

その夜、寮へ帰って来た麻子に、南部先生から電話があった。すぐ学校へ来てほしいという。南部先生はそこで、心ならずも麻子に残酷な通知をしなければならなかったのである。


予告
女の園を揺るがす泥棒事件は事件を生み、責任を問われる裕子と、酔いどれ正義漢・カサイチエ。虹色のパンティーが飛び交う次回「消えたパンタロン」にご期待ください。


MEMO
今回のストーリー、例によって裕子たちの努力で麻子も学校へ戻り一件落着というパターンだと予想していましたが、最後の最後で一転、暗い幕切れとなります。「麻子の上に、本当の試練の時が来たようだ。麻子はこれからどのように自分の運命を切り拓いていくのであろうか・・・」(エンディングナレーション)。しかし次回は「消えたパンタロン」。チエがメインのようですが、麻子の行く末が気になります。

時おり天然の要素を見せつつも、勉強面においては今まで優等生として描かれていた森田広美(徳永れい子)ですが、実はアガリ性という弱点がありました。特別講義の時、大勢の前でアガってしまい自分でも何を言っているのか分からなくなり、咲子にはいびられ、と散々な目に遭い、「学校をやめて名古屋に帰りたい」と18号室で泣いている広美。廊下でそれを聞き、してやったりとほくそ笑む咲子・・・。誰でも最初から上手く出来るわけじゃない、と言う裕子に、広美が「でも、笠井さんは初めからとっても上手なのよ」と答えると、ヒデコは「ああ、そら無理やわ。あの人とあんたとは人間の出来が違うの」と全然フォローにならない発言をし、広美は「またバカにしてるぅ〜!」と泣き出してしまう。ヒデコは裕子に「デコ、あんたちょっと黙ってらっしゃいよ」と言われて部屋の隅に押しやられます。

山田はるみさんと小林亜紀子さんでは、どちらかと言うと小林亜紀子さんの方が気の強そうな顔に(私には)見えるのですが、そんな彼女を完膚なきまでにイビり倒す山田はるみさんの貫禄!

ヴィラカトレア寮の玄関で麻子に容赦ない言葉を浴びせ、彼女を追い出してしまった咲子。その直後の咲子と裕子のやり取りでは裕子にもかなりキツい表現が出てきます。

裕子「咲子さん、あなたって何ていう人なの!?」
咲子「あら、私何かひどいこと言ったかしら?」
裕子「ようやく戻る気になった麻子さんを、あなた突き飛ばしたのよ!人間の気持ちなんかないのね、あなたって!

裕子は「一人の落伍者も出したくない」と言っているが、実は第6回でクラスメートの一人・滝マユミ(田中真規子)が退学している。

今回、麻子と同室の小野沢孝子(麻乃茉莉子)が登場しない。可愛い顔して、実は冷たいな〜。麻子がいなくなったら、孝子は3人部屋を一人で使うことに・・・?(既に滝マユミもいない)

退学の意思を固めた麻子の説得に当たっても、南部先生と黒沢とではその言い方にカラーの違いが出ます。南部先生は、「特別指導組に落ちたくらい何です、そんなことでくじけてないでもっと頑張りなさい」という立場。これに対し黒沢は、そもそも特別指導組自体にあまり良い印象をもっていない。これからは落ちた連中を丁寧に指導して、その中からいい才能を見つけて院長の鼻をあかしてやる、その方が面白い、と。しかし、麻子が学校に戻ってほしいと願う気持ちは二人とも同じです。

今回からサブタイトルにルビが振られるようになりました。

初出・2001年8月16日木曜日




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