マドモアゼル通り
第9話「ふみはずしたワンステップ」


キャスト
紀比呂子/徳永れい子・黒沢のり子/小林亜紀子・山田はるみ/谷岡行二・渡辺ふみ子/麻乃茉莉子・松平健/井上孝・(ナレーター)中村正/岡本信人・小林幸子/山口哲也/弓恵子/木暮実千代


ストーリー
緒方服飾デザインスクールでは、研究科の生徒から優秀な者を選抜して学院長(木暮実千代)が自ら特別指導を行うことになった。学院長が南部先生(弓恵子)に「あなたのクラスからは3人ほど候補者を推薦してほしい」と話している様子を、偶然廊下で聞いていた片岡咲子(山田はるみ)と川村麻子(小林亜紀子)。咲子は麻子に、この話はクラスの皆には内緒にするようにと釘を刺した。ちょうど南部先生のクラスではワンピースの課題が出ており、提出期限は明後日。この出来が特別指導組の人選に影響する。

その日、ヴィラカトレア寮のミシン室。咲子が使った3台のミシンは次々に故障してしまった。咲子は広美(徳永れい子)とヒデコ(渡辺ふみ子)に、自治委員にミシンの修理を依頼させるように言った。裕子(紀比呂子)はまだバイトから戻っていなかったが、彼女はワンピースの縫製が終わっていないので、帰ってきたらミシンを使う。ミシンメーカーに電話する広美とヒデコだが、どこもつれない返事。ちょうどそのとき寮に帰ってきたチエ(小林幸子)のアイデアで、荒川ミツオ(岡本信人)を呼んで修理させることにするが、彼の腕では遅々として進まない。結局ミツオはクラスメートの佐伯(松平健)に電話し、彼に来てもらうことにする。ちょうど裕子も帰ってきた。佐伯は手際よくミシンを直してしまい、裕子たちは感心する。

翌日、ミシン糸を借りに咲子の部屋へやって来た麻子。だが、咲子は「今度の作品は大事な作品よ。人の助けもいらないし、人を助けたくもないわ。どうしても糸がいるんなら、買いに行けばいいでしょ?」と冷たい返事。「分かったわよ!・・・つまり咲子さんって、自分だけが良ければいいのね?今度の特訓組に入るためには、友達も蹴飛ばそうって言うのね?」麻子は憤慨し、咲子への不信をあらわにする。「私、あなたって人が本当に嫌になったの。仲間の私まで蹴飛ばそうと言う人と、どうして友達でいられて?・・・今のあなたのやり口を見ると、ミシンだってわざと壊したんじゃないかって疑いたくなるわ。人に使わせないためにね!」「そんな卑劣な想像までして・・・あなたって人は!」咲子は麻子を平手打ちにする。「ひどい人ね、咲子さんって!」打たれた頬をかばいながら麻子は部屋を出て行った。

その夜、咲子に対する反発から、麻子は裕子に一切を打ち明けた。今度のワンピースの出来次第で、院長先生の特別指導組に入れると。裕子はその日、バイト後に"FULL FULL"でスミ子たちと山梨名物「ほうとう」を食べていく羽目になり、帰りがいつもより遅くなってしまったのだが、麻子の話を聞き、張り切って課題に取り組む。しかし時間が足りず、作品は彼女にとっては不本意な出来となった。

翌日、予想通り裕子は特別指導組の人選から漏れた。裕子たちの1年B組から選ばれたのは、広美、千恵、咲子の3人。学院長室へ呼ばれる特別指導組の面々は、廊下で裕子と麻子とすれ違った。咲子が立ち止まって、麻子に目をやった。「人に言いがかりか何かつけても、結果はこういうことになるのよ。どう、思い知った?」麻子は何も言い返せない。咲子は続いて裕子に「実力の差だわね、三上さん」と冷たく言い放って去っていった。

放課後、しょんぼり歩いていた裕子は黒沢(山口哲也)に声をかけられ、お茶でも飲んでいこう、と喫茶店へ誘われる。黒沢は、裕子のためにコーヒーと、ケーキを2個注文。「特別指導組に落ちたくらいでくよくよするな」「先生はそれで私を心配して・・・」「おっと、女の子はすぐ自惚れるから困るな。僕は君を慰めたりはしない。だがケーキはおごってやる。遠慮なく食べなさい。そして食べたらもうメソメソするなよ!」

さり気ない黒沢のいたわりで、裕子は元気を取り戻した。これからは、特別指導組に入った三人を目標にして頑張るつもりだった。


予告
マドモアゼル通り、次回は・・・。特別指導組の人選に落ちた川村麻子は、学校をやめる決意をした。そんな麻子を、裕子たちや周囲の人が呼び戻そうと努力するのだが・・・。


MEMO
今回、ついに麻子が咲子に反旗を翻します。しかし、咲子の「あなた、私にそんな口を聞いていいの?」という台詞、咲子は何か麻子の弱みでも握っているのか?いずれにしても、今まで「咲子の取り巻き」という扱いでしかなかった麻子に初めてスポットが当たり、次回は彼女を中心にストーリーが展開するようで楽しみです。

勇ましい格好でミシンの修理にやって来た荒川ミツオ。ミシンの説明書は全て英語で書かれていた。英語は出来るのかとヒデコに聞かれ、彼はミシンを指差すと、"This is sewing machine!" と叫ぶ。広美は"Very good!"と指をパチンと鳴らすが、"sewing machine"の前に"a"が抜けてないか?。その後ミツオはミシンを指差して"One,two,three,no good!"とか言ってますが、広美は「ペラペラじゃない!」とヨイショします。やはり例の「お百姓さん」事件の熱は冷めていないようです。

ミシンが直り、佐伯は広美とヒデコからコーヒーのおもてなしを受ける。裕子は「佐伯君って普段あんまり喋らないけど、頼りになるのねぇ〜!」とオーバーに胸の前で両手を合わせている。美女?3人に囲まれて照れるマツケン、スプーンを持つ手が震えてお砂糖がパラパラ落ちています(笑)。

山梨名物「ほうとう」の美味しさについて、スミ子(黒沢のり子)から散々聞かされていたショウゴ(谷岡行二)。で、一度作って食べさせてくれと頼んだわけだが、彼にとっては「うどんとカボチャの煮込みなんてどうでもよくって」、その真意は裕子を喜ばせることにあった(裕子とスミ子は同じ山梨出身)。何でも裕子優先にしてしまうショウゴにスミ子はヤキモチを焼きます。

今回、井上孝さんのクレジットがありますが、出演はしていません。

南部先生の下の名前はユキエ。「ユキエはこの時心に決めた。・・・」というナレーションが入ります。

初出・2001年8月9日木曜日




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