マドモアゼル通り
第1話「デザイナー志願!」


キャスト
紀比呂子/大和田伸也/徳永れい子・黒沢のり子/小林亜紀子・山田はるみ/渡辺ふみ子・麻乃茉莉子・田中真規子/建部道子・高杉哲平・長谷川みつ美・石川由美/岩村俊英・佐弁田与/(ナレーター)中村正・(モデル)東宝AOA/岡本信人・小林幸子/弓恵子・桜むつ子/木暮実千代


OP映像
「マドモアゼル通り」を駈けて行く三人の女の子。服飾デザインの映像がインサートされる。TVバージョンの主題歌は、1番の最後「チマチマ チマチマ チマチマチマって駈けてく 女の子」の部分繰り返し。


登場人物(※市村さんのサイトを参考にさせていただきました)
紀比呂子・・・三上裕子(20歳。緒方服飾デザインスクール研究科に入学。山梨出身、9月生まれ)
山田はるみ・・・片岡咲子(裕子のライバル。学院長の遠縁であることを鼻にかけている)
木暮実千代・・・緒方クニヨ(緒方服飾デザインスクール学院長)
黒沢のり子・・・津島スミ子(美容師のインターン。裕子と同郷の友人)
徳永れい子・・・森田広美(名古屋出身、3月生まれ。裕子のルームメイト)
小林亜紀子・・・川村麻子(緒方服飾デザインスクールの本科から研究科へ進学。都会出身者)
小林幸子・・・カサイチエ(1月生まれ)
建部道子・・・緒方服飾デザインスクール女子寮「ヴィラカトレア」の寮長
桜むつ子・・・「ヴィラカトレア」寮母
大和田伸也・・・緒方信介(学院長の息子)
麻乃茉莉子・・・小野沢孝子(麻子の仲間)
田中真規子・・・滝マユミ(同上)
渡辺ふみ子・・・西条ヒデコ(裕子・広美と同室)


第1話ストーリー
一流のプロデザイナーを目指し、名門・緒方服飾デザインスクールに入学するため、山梨から上京した三上裕子(紀比呂子)。入学手続きの日、クリスチャンディオールの'73年春のファッションショーに立ち寄る。そこの楽屋で彼女の友人・津島スミ子(黒沢のり子)が美容師として働いており、裕子は入学書類をもらっておいてくれるようスミ子に頼んであったのだ。

ディオールのデザインに感動して見とれている裕子。無意識のうちに、前に座っていた川村麻子(小林亜紀子)の髪をつかんでしまい一悶着。彼女も緒方の生徒であった。裕子はうっとりとショーを見ていたが、実は入学手続きがその日の午後2時までとスミ子に知らされ、あわてて学校へ行くが、間に合わなかった。だが、玄関先で洗車していた学院長の息子・信介(大和田伸也)の計らいで、裕子は入学手続きを受け付けてもらえた。

ちょうどそこへ、赤いオープンカーに乗ったタカビーな女・片岡咲子(山田はるみ)が現れる。彼女は信介をやたらと誘惑するが、信介はあまり乗り気でないようだ。そんなところへ、入学手続きを終えた裕子が出てきた。「先生のお蔭で無事入学できました。明日から一生懸命勉強します!」と信介に頭を下げる裕子。信介は彼女をぼーっと見つめていたが、彼が持っていたホースの水が咲子の顔を直撃し、それを見て裕子は思わず吹き出してしまう。「ま、失礼な!」と咲子はおカンムリ。

裕子は緒方服飾デザインスクールの女子寮「ヴィラカトレア」に入った。彼女に割り当てられた部屋は25号室。部屋は三人部屋で、既に森田広美(徳永れい子)が入寮していた。彼女は裕子と同じく地方(名古屋)出身で、二人はすぐ意気投合した。

ヴィラカトレアに、咲子もやって来た。彼女もここの寮生だったのだ。彼女の部屋(26号室)は特別に個室。咲子が廊下を歩いていると、突然25号室のドアが開いて彼女はぶつかってしまう。部屋から飛び出してきた広美に、これだから地方から出てきた編入生は云々、と悪態をつく咲子。「・・・開けるときはノックくらいしなさい!」という咲子に広美は戸惑うが、「分からないの?もっと静かに、エレガントに行動して頂きたいと忠告しているのよ!」とキツイ調子で言われ、シュンとなってしまう。それを聞いて堪らず飛び出してきた裕子は、咲子の顔を見て驚く。さっき広美に話していた「水をかぶった人」が、眼の前にいる咲子であったからだ。ドレスアップした女性が突然水をかぶったら、同情するよりは、思わず吹き出してしまうのが普通ではないかと主張する裕子に、咲子は「ペラペラと屁理屈並べる前によく反省していただきたいわ!よくって!?」と捨て台詞を残して自室へ入った。

さて、川村麻子らのグループの部屋は18号室となったが、ここは、隣がミシン部屋、上は食堂という騒音の多い部屋。麻子たちは、裕子に敵意を抱く咲子に入れ知恵され、寮長(建部道子)を丸め込んで裕子たちの25号室と自分たちの部屋を交換させることに成功。

18号室で再び荷物を整理している裕子と広美の前に、3人目のルームメイト・カサイチエ(小林幸子)がやって来た。だが彼女は、3人の生まれ月を足すと13になり2で割り切れないから縁起が悪い、とすぐ部屋を替わってしまった。代わりに18号室に入ったのは、大阪出身の西条ヒデコ(渡辺ふみ子)。彼女も度重なる部屋替えにうんざりしていたが、裕子と広美が引越しを手伝ってくれて、3人は気の合う仲間となった。

夜、窓から外の景色を眺めている三人。

ナレーション「こうして裕子の上京第一日目は終わった。目指すプロデザイナーへの道、それはまた、夜空の星のように遥か遠くにあるように、裕子には思えた」


予告
チマチマッとしたデザイナーの卵たちが迎えたヴィラカトレアの第一夜は。そして、晴れの入学式。だが、三上裕子の名前は見当たらない。トップデザイナーを目指す青春の炎が、今日の涙を拭う。デザイナーへの道、どうぞご期待ください!


MEMO
引越しでバタバタした裕子たちがようやく18号室でゆったりするシーンのBGMは、主題歌「チマ!チマ!」のB面曲「あいつ」。これも渡辺岳夫・松山祐士コンビによる名曲です。

第1回の監督・浅野正雄氏は、やはり服飾デザインを扱った映画『華麗なる闘い』(1969年)でも監督を務めています。

初出・2001年6月14日木曜日




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