ゴジラ×メカゴジラ
東宝特撮ヒロイン メモリアル・アルバム


映画では見られない“ふんにゃか”茜の敬礼(笑)。可愛い〜!


はじめに

東宝特撮映画を彩った女優さんの写真だけで1冊の特集本を!・・・私が長いこと待ち望んでいた企画が遂に実現しました。その名も「東宝特撮ヒロイン メモリアル・アルバム」。「ゴジラ×メカゴジラ」というタイトルも冠していますが、本書の実現には最新作に主演された釈由美子さんの人気に後押しされた面も大きかったのだと思います。また、『怪獣大戦争』『サンダ対ガイラ』等、多くの特撮映画出演で名高い水野久美さんが今回は首相役で出演され話題となったことも要因の一つでしょう。

内容は二部構成で、第一部は釈由美子さんの特写、第二部で往年の東宝特撮ヒロインが登場します。第二部のトビラを飾るのは「メカゴジラの逆襲」の真船桂(かつら)役・藍とも子さん。

人選については、全ての東宝特撮映画から網羅的に収録するのではなく、人数はかなり絞り込んだ上で、1ページ大の写真を中心に構成されています。「美女名鑑」ではなく「写真集」として見られるようにとの考えから、本文中には作品名等のクレジットは入れず、巻末の索引にまとめて掲載されています。


小林夕岐子さんの写真について

小林夕岐子さんの写真は全部で5種類あります。順番に解説します。

1
『怪獣総進撃』から愛京子さんとのツーショット。この写真は、「ゴジラ・クロニクル」や「ゴジラ画報」の他、1983年発売のLPレコード「SF特撮映画音楽全集7」(キングレコード)の解説書に掲載されたことがあります。

2
同じく、愛京子さんから頭をなでてもらっている?図。「ゴジラ画報」掲載時は非常に小さな写真だったので、本書でようやく二人の表情をはっきり確認することが出来ました。

3
『決戦!南海の大怪獣』から、大プール内に組まれたセルジオ島のオープンセットで座布団?を敷いて座っているサキ。本書の写真ではサキは微笑んでいますが、口を結んだおすましバージョンの写真も存在します(『宇宙船』Vol.52)。今回の微笑みバージョンは、以前には『決戦!南海の大怪獣』ビデオテープ(東宝・TG4234)の解説書や、書籍「大ゴジラ図鑑2」(ホビージャパン)に掲載されましたが、前者では赤系の単色印刷でやや不鮮明、後者もやや小さなサイズでしたので、今回の鮮明な写真は嬉しいです。

4
『怪獣総進撃』当時の特写スナップ。これは・・・
・・・美しすぎる!!!

恐れ入りました・・・もはや言葉もありません。ただただ息を呑むばかりです。

「ゴジラ・クロニクル」に、この写真と同じ機会に撮影されたスナップが載っていますが、その管理番号は21となっています。一連の写真はもっとたくさん保管されているはずなので、出し惜しみせずにその全てを公開して欲しいものです。私の目の黒いうちに・・・(笑)

5
『決戦!南海の大怪獣』から、宣伝スチール28。島の集会場がゲゾラの襲撃を受け、サキがリコを抱えて逃げようとしている場面。ポスターなどで有名なショットですが、A4フルサイズで掲載されたのは本書が初めてです。


収録女優一覧

第二部に収録されている女優さんについて、写真枚数の多い順に一覧表を作りました。同じ枚数の場合は、本書での登場順としています。なお、カバーに使用されている写真は、同じ物が本文でも使用されているので、収録数に含めていません。

収録数 女優名 内訳
8枚 水野久美 『妖星ゴラス』から1枚、『フランケンシュタイン対地底怪獣』から2枚、『怪獣大戦争』から3枚、『サンダ対ガイラ』から2枚
5枚 藍 とも子 『メカゴジラの逆襲』から5枚
若林映子 『宇宙大怪獣ドゴラ』から2枚、『三大怪獣 地球最大の決戦』から3枚
小林夕岐子 『怪獣総進撃』から3枚、『決戦!南海の大怪獣』から2枚
3枚 小林哲子 『海底軍艦』から3枚
2枚 白川由美 『空の大怪獣ラドン』から1枚、『地球防衛軍』から1枚
八千草 薫 『ガス人間第1号』から2枚
星 由里子 『モスラ対ゴジラ』から2枚
愛 京子 『怪獣総進撃』から2枚
ザ・ビーナッツ 『モスラ対ゴジラ』から1枚、『三大怪獣 地球最大の決戦』から1枚
1枚 浜 美枝 『キングコングの逆襲』から1枚
藤山陽子 『宇宙大怪獣ドゴラ』から1枚
河内桃子 『ゴジラ』から1枚
安西郷子 『宇宙大戦争』から1枚
今村恵子 『ゴジラVSモスラ』から1枚
大沢さやか 『ゴジラVSモスラ』から1枚
小林 恵 『モスラ』(1996)から1枚
山口紗弥加 『モスラ』(1996)から1枚
野波麻帆 『モスラ2 海底の大決戦』から1枚
沢口靖子 『竹取物語』から1枚
小高恵美 『ゴジラVSスペースゴジラ』から1枚
中川安奈 『ゴジラVSキングギドラ』から1枚
ブレンダ・バーキ 『ガンヘッド』から1枚
田中美里 『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』から1枚

水野久美さんがトップなのは順当かも知れませんが、藍とも子さんと小林夕岐子さんが、浜美枝さんや星由里子さんを大きく上回って何と第2位です。客観的に見ればこの配分はずいぶん偏っているような気もしますが、私にとっては問題ありません(笑)。なお、表には挙げませんでしたが、『怪獣総進撃』のキラアク星人の一人として高橋厚子さんがチラッと写っている写真が1枚あります。


手塚昌明監督インタビューについて

巻末には「手塚昌明監督に訊く!東宝特撮ヒロインのひみつ」というコーナーがあります。手塚監督が本書収録の写真を見ながらインタビュー形式で語っておられるのですが、これがなかなか楽しい。手塚監督は、各作品の内容や登場する女優さんに関して的確な分析をしつつ、一ファンとしての思い入れについても率直に述べられています。制作サイドという立場ならではの女優さんに関するちょっとしたエピソードも盛り込まれ、インタビューを自らも楽しみながら、同時に読者へのサービス精神も忘れない手塚監督。私はかなり好感を持ちました。

本文より、小林夕岐子さんに関するやり取りを紹介しましょう。

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(ここから)

----それから「怪獣総進撃」の小林夕岐子さんです。映画そのものはTVの影響か、怪獣よりも超兵器が主人公になっちゃってましたが・・・。

手塚「ムーンライトSY-3号ですね。これは怪獣ランドの隊員服ですけど、こういうのもちゃんとミニスカートですね」

----髪型が時代を感じさせますが、3ページほど後に、その時のオフショットがあるんです。この写真なんか見ていますと、本当に美人だと、どの時代でも通用するんだ、という気がします。

手塚「綺麗ですよね。小林夕岐子さんも好きな女優さんなんです。でも、まだ一度もお目にかかったことがなくて・・・。砧同友会とか、撮影所で昔のスタッフや俳優さんが集まられる機会があるんですけど、多分来ているのかもしれないですね」

----機会があればぜひ次は出ていただきたいですね。女優業はもうやってらっしゃらないのかもしれませんが・・・。次の見開きページでは南海の美人で登場していますが、小林さんというと、“操られ”役の印象が強いんで、逆に笑顔の写真を選んでいます。

手塚「綺麗すぎてマネキンとすりかわっても分からない(笑)くらいの人ですからね」

(ここまで)
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手塚監督も小林夕岐子さん好きでしたか・・・。何気に「アンドロイド0指令」もしっかり押さえてるし(笑)。もし監督が小林夕岐子さんとお会いする機会を得られましたら、ぜひ次回作へのオファーを!今度は小林夕岐子さんがキラアク星人の首領役というのはどうですか?(笑)。21世紀版『怪獣総進撃』で!




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